みなさんこんにちは。海と日本プロジェクトinふくしま、専任事務局員の小松です。7月15日、16日の2日間、いわき市の四倉海水浴場では、アマチュアサーファーによる国内最大規模のサーフィン選手権「東日本サーフィン選手権」が開催されました。四倉の最高の波を、選手たちが思う存分に味わいました。
この東日本サーフィン選手権大会は、年間のランキングを決める上でより多くのポイントが得られる「AAA」というグレードの高い大会で、県内で開かれるのは震災後、初めてです。競技は年齢やボードの長さなどで13のクラスにわかれて行われ、北海道から鹿児島までのおよそ300人が参加しました。
大会は朝6時半スタート。爽やかな海風。そして燦々と輝く太陽。選手たちは思う存分、四倉の自然を味わいながら、日頃の練習の成果を発揮しようと難易度の高い技にチャレンジしていました。技が披露されると、観客席からも歓声が飛び交います。まさに、いわきのサーファーの聖地としてふさわしい景色が広がっていました。
選手たちは、決められた時間の中で技を決めなければいけません。しかし、その時間内にビッグウェーブが来るかは分からない。自然が相手ですから、選手たちは、自分の技に集中しながら、心のどこかで、自分ではコントロールできない自然のゆらぎのようなものを受け入れています。
そんな、ある種の諦めのようなものが、自然に対する感謝の念を生み、そしてまた、偶然に訪れるビッグウェーブに対する大きな興奮を呼ぶのかもしれないと、ふと思いました。何度も何度も波に挑み、しかし、その波は、何一つ同じものがない。常に「初めて出会う波」であり続けます。
自然を相手にすること。自分の思いだけではコントロールできないこと。サーファーたちは、毎日それと向き合い、それでも自分の技を磨きます。マリンスポーツの面白さ、その醍醐味を体現していました。このような大会が、もっと福島の海で行われるようになるといいですね。
(専任事務局員:小松)
イベント名 | 東日本サーフィン選手権 |
参加人数 | 300名 |
日程 | 2018年7月15日(日)、16日(月) |
場所 | 四倉海水浴場 |
主催 | 福島サーフィン連盟 |