海と日本プロジェクト in ふくしまの主催で開かれた「世界に発信!!ふくしま潮目しんぶん記者クラブ」。県内の小学5,6年生23人が参加し、2日間かけて “福島の海の今” を取材しました。その模様をこちらでご紹介いたします!
はじめにアクアマリンふくしまの獣医・富原聖一先生から「福島の海の基礎」を学んだ小学生記者たち。“潮目の海”と呼ばれる豊かな福島の海を象徴する魚・カツオをまるまる一本さばいて、いわきの郷土料理カツオの揚げびたし作りにも挑戦しました。調理を教えてくれたのはいわき魚塾の皆さん。2キロを超えるカツオに歓声をあげながら、少しずつ、そして、ちょっとだけ不揃い…ではありますが、上手に切り身にすることができました。油でカラリと揚げたら、醤油ベースの付けだれへ、ジュ~っと投入。衣に味がしみ込んだ揚げびたしは、…絶品!食レポも順調です。
四倉海水浴場では波の音と砂の手触りを体感。ことし初めて海に来た!という小学生記者もたくさんいましたが、風を感じながら、海の素晴らしさを再発見できたようです。また、震災のあとに新たに作られた防潮堤や水門も見学。大きな災害を経験して、さらに強化された命を守る仕組みもしっかり取材しました。
2日目は、原発事故のあとの海についても学びます。富原先生といっしょに、原発周辺の海でとれたヒラメなどに含まれる放射性物質の量を調査しました。結果は「放射性物質は検出されず」。原発周辺の海の現状からわかることは、原発からさらに遠く離れた海の安全性です。
この2日間で取材した内容は、小学生記者みずから新聞記事にまとめます。福島民友新聞社の佐藤編集局次長らにしっかりアドバイスをしてもらいながら、本記や見出しを書き上げていきます。
「魚の取り過ぎや、海が汚れたことで魚のとれる漁が少なくなっている」、「郷土料理は地域にとってなくてはならないもの」、「原発事故直後の魚の放射線量は多かったが、今は安全に食べられるようになった」。出来上がった記事は、大人顔負けの内容に。小学生記者たちの伝えたい思いは、11月に開かれる世界水族館会議の場で、世界に向けて発信される予定です。
イベント名 | 世界に発信!!ふくしま潮目しんぶん記者クラブ |
参加人数 | 23人(※県内の小学校に通う5,6年生の男女) |
日程 | 2018年8月6日(月)、7日(火) |
場所 | アクアマリンふくしま、四倉海水浴場 ほか |
主催 | 海と日本プロジェクト in ふくしま |