写真:©️IWAKI FC
こんにちは、海と日本プロジェクト in ふくしま事務局の小松です。海ごみゼロに向けて、いわきが誇るサッカークラブも様々なアクションを始めています。今日はそのニュースを。
いわき市に本拠地を持つサッカークラブ「いわきFC」が、海ごみゼロを広く訴えるため、6月16日(日)にいわきFCフィールドで行われた東北社会人サッカーリーグ、いわきFCvs猿田興業の一戦を「海ごみゼロスペシャルマッチ」として開催しました。世界的に深刻な問題となっている海洋汚染を抑止するため、ごみ拾い活動などを始めとした環境保全の大切さを広く発信するための企画です。
いわきFCの皆さん、実は試合に先立って、6月2日に、いわき市薄磯海岸で行われた「ふくしま海ごみ削減プロジェクト清掃活動」に参加して市民とともに海岸のごみ拾い活動を行うなど、サッカーやスポーツを通じてだけでなく、クラブ全体で地域貢献活動や社会貢献活動を広く行っています。今回のマッチも、その一環として開催されました。
海ごみゼロマッチと銘打つだけあって、会場のあちこちで、様々な企画が行われました。
まず、海ごみ削減「FUKUSHIMA」宣言書に名前を記入した人に、オリジナル缶バッジが500個限定でプレゼントされ、ハーフタイムには、水族館アクアマリンふくしまとコラボした「海ごみゼロクイズ」が行われました。
さ、ら、に、海洋汚染で大きな問題になっている「プラスチック」を削減するため、フードブース全店舗で紙製の容器が使用されたほか、クラブハウス内の飲食店「RED & BLUE CAFE」のブースでは、紙製のストローが使われるなど徹底して「海ごみゼロ」を追求。
それだけではありません。マイカップ(タンブラー、ボトル)持参でコーヒーをご注文した人に割引チケットが配られたり、分別用のごみ箱を複数設置してごみの分別を徹底したり、試合後には、いわきFCの選手とサポーターが一緒に会場のごみ拾いを実施したりと盛りだくさん。
頭ごなしにごみ削減を訴えるのではなく、試合観戦や食事を楽しむなかで、自然と「海ごみゼロ」への意識が高まり、しかも選手との距離が大きく縮まる。それが素晴らしいと感じましたし、いわきの地域づくりを牽引するサッカークラブが、これだけ徹底して海ごみゼロに取り組む姿勢をシェアすることで、その思いが多くの人に伝わったのではないでしょうか。
試合は、いわきFCが持ち前の攻撃力で猿田興業を5-0で撃破。東北社会人サッカーリーグ1部で4勝目(1引分)を飾りました。勝利の喜びそのままに、選手たちとサポーターが会場でゴミ拾い。大切な思い出になっただけでなく、環境を守ることの大切さを心に刻む貴重な1日になったはずです。
年々深刻化する海洋汚染を解決していくには、色々な領域で地域に関わる人たちが広くゆるく連携し、持続可能な循環型の社会をつくっていく必要があります。こうして地元を代表するサッカークラブが、多くの人たちを動員する試合で環境保全を訴えてくれる。これほど心強いものはありません。
海と日本プロジェクト in ふくしまでは、いわきFCの海ごみゼロの取り組みを応援していきます!
イベント名 | いわきFC「海ごみゼロスペシャルマッチ」 |
日程 | 2019年6月16日(日) |
場所 | いわきFCフィールド |
主催 | いわきFC |
協賛 | ふくしま海ごみ削減プロジェクト実行委員会 |