みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクトinふくしま、レポーターの前野です。
海洋プラスチックごみの問題について学び、いわき市内の海岸でビーチクリーンを行う「海神ネプチューン大学2022」の第2回目の講義が、7月23日(土)に開催されました! 小中高生は夏休み期間ということもあり、家族連れやボランティアなど、たくさんの方々が参加し、海洋ゴミについての理解を深めました。
海神ネプチューン大学は、海洋プラスチックごみの問題について学び、行動するという体験型のイベントで、今年で開催2年目になります。主催を務めるのは、小名浜の企業や市民の参加による、市民参加型のまちづくり組織「小名浜まちづくり市民会議」です。アクアマリンふくしまと協同で、市内の海岸清掃活動や学習活動を実施しており、今回のイベントもそのうちのひとつにあたります。
この日はまず、四倉港でゴミ拾いを行いました。海岸清掃はよく行われているものの、意外にも港の周辺はゴミ拾いを行う方が少ないそうです。四倉港付近の砂浜は、港の近くということもあり、他の海岸よりも魚網がたくさん落ちている印象を受けました。
自分の目で海の現状を確かめたあとは、イオンモールいわき小名浜に移動し、近年問題になっている「プラスチックごみ」について学ぶ講義が行われました。講師を務めたのは、小名浜で包装資材を作る「株式会社小名浜包装資材」の代表取締役、小沼郁亙さんです。
小沼さんからは、プラスチックの特徴や再利用方法について教えていただきました。プラスチックが環境にもたらす悪影響を知る機会はあっても、そもそもプラスチックがもつ性能や新たなプラスチックについて学ぶ機会はそう多くはありません。
プラスチックは一度作ると、ほとんどは自然には分解されず、地球上に残り続けてしまいます。しかし、小沼さんによると、最近では自然界の土に生息する微生物によって、水と二酸化炭素に分解される「生分解性プラスチック」が開発されているそうです。日常的にゴミを減らす工夫をしつつ、なるべく環境に優しい素材での製品作りを心がけるという、両方のアプローチが大切だと感じました。
今や私たちの生活に欠かせないプラスチックですが、地域でのイベントや活動を通じて、市民の方にプラスチックが引き起こす問題について学ぶ機会を届ける大切さを改めて実感しました。海と日本プロジェクトinふくしまでも、県内で行われているさまざまなイベントをみなさんに知っていただけるように、発信を続けていきたいと思います。
海と日本プロジェクトinふくしま レポーター 前野
イベント名 | 海神ネプチューン大学2022 |
日程 | 7月23日(土) |
場所 | イオンモールいわき小名浜 |
主催 | 小名浜まちづくり市民会議 |