こんにちは。海と日本プロジエクトinふくしま、レポーターの正木です。
11月4日、すり身の魅力をたくさんの人に届けたいという思いで立ち上げられた食育プロジェクト「みみみプロジェクト」が、いわき市平の九品寺子ども園で食育授業を行いました!
また、この日は、小名浜港で初のさんまの水揚げが行われた日だったので、園児にみてもらおうと生のさんまを持参しました。
この食育授業では、「みみみプロジェクト」で作成した『いわきのみみみ』という紙芝居を使った読み聞かせと、さんまのポーポー焼きの実食が行われます。今回は、幼稚園児向けの授業だったので、目の前で、プロジェクトのメンバーが作り方のデモンストレーションをし、給食のおかずとして実際に食べてもらいました。
ちなみに、ポーポー焼きとは、新鮮なさんまのすり身にネギ、味噌、生姜などを混ぜてハンバーグのように焼いた、いわき発祥の郷土料理です。「なめろうを焼いたもの」と想像してもらうといいかもしれませんね。
まずは、紙芝居『いわきのみみみ』を使った読み聞かせです。この紙芝居は、いわきの七浜である、勿来、小名浜、永崎、豊間薄磯、四倉、久ノ浜を擬人化した「いわき七浜イケメンプロジェクト」とのコラボで作成されました。内容は、いわきの食文化や、すり身の魅力、さんまのポーポー焼きの作り方まで学ぶことができる本格的なものです。
今回は、この紙芝居を使って、①いわきの海にはどんな魚がいるのか、②魚にはどんな栄養があるのか、③すり身はどうやって作られているのか、に注目して学んでもらいました。読み聞かせをすると、ニコニコしながら楽しそうに聞いてくれています。「知ってるお魚いる?」「ポーポー焼きって食べたことある?」などど質問にもたくさんの園児が手をあげて答えてくれました。
次に、小名浜でさんまが水揚げされたさんまを園児に見せてみました。
園児に見せると、触ってみたいという子がたくさん! 予定にはありませんでしたが、せっかくなので、実際に触ってもらいました。園児たちは、氷水の中に入っていたさんまを「つめたい〜」と言いながら優しく魚に触れていました。
最後に、さんまのポーポー焼きと作り方のデモンストレーションを行いました。
今回の食育授業に合わせて、「みみみプロジェクト」では、1人文のすり身、ネギ、味噌、生姜、パン粉がカップに入ったポーポー焼き手作りセットを作成しました。これを使えば、基本の材料から、作り方まで簡単に学ぶことができます。今回はこれを使ってデモンストレーションを行いました。
カップの中に材料を全て入れて混ぜ合わせます。形を整え、ホットプレートで焼くと、ジューっといういい音と共に、香ばしい匂いが部屋中に広がります。園児も先生も「いい匂い〜」と匂いを嗅いでいました。
食欲がそそられたまま、園児たちは給食に時間です。園児たちに食べてもらうポーポー焼きは園で作っていただきました。
今日のメニューは、ポーポー焼きとほうれん草の和え物、豚汁だそうです。
食べているところにお邪魔すると、給食を配っている最中でした。特に小さい子は魚が苦手な子が多い印象ですが、給食に魚が出る機会も多いようで、パクパクと美味しそうにポーポー焼きを食べる園児たちをみることができました。
ポーポー焼きは初めて食べるという子が多かったですが、いい笑顔で食べてくれる子が多くこちらも嬉しくなりました。
今回、園児たちはさわって、見て、匂いをかいで、食べて、からだ全体で魚について学ぶことができたと思います。九品寺幼稚園では、あと5回、食育授業が行われる予定です。その間は全クラスの給食にポーポー焼きが出るので、「ポーポー焼き」という言葉だけでも覚えてもらい、あわよくば園児たちの好きな食べ物になったらな〜と思います。
それと同時に、こんな笑顔を作ってくれる魚を未来に残すために、海の環境を考えることが必要だなと改めて感じました。魚に関心を持ってもらうことで、漁業に興味が湧いたり、何かポジティブな影響が与えられたら嬉しいなと思う食育授業になりました。
イベント名 | すり身の出張食育授業開催! |
参加人数 | 30名 |
日程 | 11月4日 |
場所 | いわき市 九品寺こども園 |
主催 | 上野台豊商店 |