レポート
2017.05.13

福島の海を自分たちで図る。いわき海洋調べ隊「うみラボ」今年も調査開始

 

皆さんこんにちは。海と日本プロジェクトinふくしま専任事務局員の小松です。昨年、このサイトでも紹介した「いわき海洋調べ隊 うみラボ」の海洋調査が今年も始まったということで、先日、その調査に同行してきました。今回は、その調査の模様を紹介したいと思います。

この「いわき海洋調べ隊 うみラボ」は、いわき市の市民が主体となった海洋調査チーム。月に1回程度、福島第一原発の沖に船を出し、海底の土や魚を採取して放射線量を測定するという活動を2013年から続けています。そのうみラボの24回の調査が、5月7日(日)に行われました。

いわき市の北、久之浜漁港を出発しておよそ1時間で、東京電力福島第一原子力発電所沖に到着。元原発作業員で、現在は廃炉についての様々な情報発信を行う吉川彰浩さんのレクチャーを受けたうえで、釣り調査スタート。この日はメバルやソイといった魚がたくさん釣れました。

 

福島の海、自分たちで調べ、自分たちで測る

  1. 一般社団法人AFWの吉川さんが廃炉について解説。
  2. 地道な廃炉作業が続く福島第一原子力発電所。
  3. 船上は和気あいあいとした雰囲気。釣れれば歓声が湧く。

 

この日は、県外からも参加者が集まり、関心の高さが伺い知れました。年々汚染の状況が改善され、現在では放射性物質を検出する個体のほうが少なくなっていますが、まだまだ情報が届いていない人も多いのではないでしょうか。

この日に釣り上げた魚は、いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」で開催されている測定イベント「調べラボ」で公表されています。興味のある方、ぜひそちらのイベントにも足を運んでみて下さい。海と日本PROJECT in ふくしまでは、今年も、福島の海の状況理解につながる情報発信に力を入れていきます!

(専任事務局員・小松)

 

イベント詳細

イベント名いわき海洋調べ隊 うみラボ「いちえふ沖調査」
参加人数20名
日程2017年5月7日(日)
場所東京電力福島第一原子力発電所沖
主催いわき海洋調べ隊うみラボ
協力環境水族館アクアマリンふくしま
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