レポート
2021.07.29

相双地域をドライブ② カゲスカ海岸・鵜ノ尾岬

 

みなさん、こんにちは。海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの松井です。

先週末、実家のある福島市に帰る用事がありました。普段なら高速道路を使っていわきに戻るのですが、相双地域の方にも足を延ばしてみたいと思い、海沿いをドライブしながらいわきに戻ってきました。今回はその様子をお伝えします。

今回紹介するのは、相馬市にあるカゲスカ海岸。カゲスカ海岸は、前回ご紹介した原釜尾浜海水浴場のすぐ近くにあり、鵜ノ尾岬と堤防に囲まれた湾状のビーチです。鵜ノ尾岬には、鵜ノ尾崎灯台という灯台が立っており、カゲスカ海岸から灯台を見た景色は、2020年度版福島県公式イメージポスターにも採用されています。

美しい砂浜に散らばる海ごみ

  1. この日の波は穏やかでした
  2. 砂浜に自然の力でつくられた幾何学模様
  3. ペットボトルなどのプラスチックごみが目立ちます

この日のカゲスカ海岸の波は穏やかで、ゆったりとサーフィンを楽しんでいる人が数人いらっしゃいました。

砂浜には、なにか模様のようなものができており、気になって調べてみると、砂浜に描かれたこの模様は「風紋」と呼ばれ、風の強い日に吹き飛ばされた砂が作るそうです。大きな砂つぶと小さな砂つぶの重さの違いによって、砂つぶがより分けられて、さざ波のような幾何学模様の風紋ができるんだとか。まさに自然が生んだ芸術ですね。

そうして砂浜を眺めていると、砂浜に多くのごみがあることに気付きます。原釜尾浜海水浴場は海開きによって、清掃活動が行われたこともあり、砂浜にはほとんどごみはありませんでした。それと比較すると、カゲスカ海岸はかなりごみが目立ちます。ごみは、ペットボトルや洗剤の容器、バケツの破片など、プラスチックごみがやはり多いと感じました。

風紋が美しい海岸なだけに、ごみによってこうした海の景観が損なわれてしまうのはもったいないと感じます。やはりこうしたごみを減らすためには、プラスチック製品の使用を控えることが必要になります。普段の生活の中で、プラスチック製品を、他の製品で代替することがこうした海ごみの削減につながります。私も改めてそのことを意識させられました。

 

静かに海を見下ろす鵜ノ尾岬

  1. 灯台のふもとから望む相馬港
  2. 海洋調査船へりおす乗員の碑と刻まれています
  3. 慰霊碑には貝殻が供えられていました

鵜ノ尾岬の方も散策してみることにしました。灯台を目指して進んでいくと、途中道が分かれていたので、灯台の方に行く前に、そちらに寄り道してみることにしました。木々に囲まれた道を抜けていくと、その先には大きな石碑が立っていました。

この石碑は、1986年6月16日に、鵜ノ尾埼沖合いで海洋調査船「へりおす」が沈没した海難事故の犠牲者を悼む慰霊碑だそうです。岬の上にひっそりとたたずむ慰霊碑は、灯台とともに相馬の海を見守っています。

先ほど来た道を戻り、反対方向に進んでいくと、真っ白い灯台が見えてきました。鵜ノ尾崎灯台は四角い灯台で、これは全国的に見ても希少だそうです。鵜ノ尾崎灯台のふもとからは、相馬港、そして太平洋を一望することができます。周りに生い茂る木々の緑と海の青のコントラストが美しい。

この前に訪れた原釜尾浜海水浴場のにぎやかな雰囲気とは違い、静かな場所で落ち着いて海を眺めることができます。ゆっくりと相馬の海を眺めたいという人はぜひ訪れてみてください!

海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター:松井武郎

 

イベント詳細

イベント名カゲスカ海岸
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