レポート
2018.05.01

いわき市の今年のウニ・アワビ漁が解禁!

 

いわき市の夏の味覚、ウニ漁・アワビ漁が5月1日より解禁され、いわき市内の漁港では、早速、今年最初のウニ・アワビが入札にかけられました。この季節しか食べられないという「旬」の食材は、移ろいゆく季節や港町の風景を感じさせてくれるとともに、改めて、私たちの食卓と海との距離感をぐっと縮めてくれます。解禁の活気に湧いた港町を取材しました。

午前11時。まず取材したのがいわき市の小名浜魚市場。魚市場の集荷場には、アワビの入札を待つ人だかりができていました。いわき市内各地の港に水揚げされた大きなアワビが集められ、一般入札が行われます。カゴの中には、「久之浜」、「豊間」、「小浜」というように、その港に水揚げされたことを示す札が入れられ、そのカゴごとに入札(セリ)が行われていきます。

 

いわきが誇る最高級食材、ついに登場

  1. まるまるとしたアワビを手際よくさばいていきます。
  2. 地元の人たちもなかなか味わえない最高級食材です。
  3. 9月まで、小名浜魚市場で週に1度入札が行われます。

 

丸まると太った大きなアワビ。常磐沖の海産物を代表する逸品です。黒潮と親潮のぶつかりあう海で育った海草をエサにするため、海の旨味成分が体じゅうに蓄えられており、その味は市場でも高く評価されてきました。お刺身や酒蒸し、ステーキ、さらには豪快な磯焼き。口に含むと磯の香りがふわりと膨らみ、コリコリとした身は、噛むほどに旨味が増幅していきます。

今日水揚げされたのは、およそ50~60キロ。今年初の水揚げということで、価格はいつもよりも2割ほど高いということですが、いわきの夏の味覚の代表です。機会があれば、ぜひ味わってみて下さい。アワビ漁は9月まで開かれ、小名浜魚市場では週に1度のペースで入札が行われるということです。何としても食べたいという方は市内の鮮魚店、飲食店などに問い合わせてみて下さい。

 

いわきが誇る特産品「ウニの貝焼き」も今日から解禁

  1. いわきの海の魅力が詰まった「宝石」です。
  2. 鮮魚店の皆さんたちも、真剣な表情で品定め。
  3. メディアも多数訪れ注目の高さが伺えました。

 

いわき市沼の内漁港では、午後2時から、いわき名産「ウニの貝焼き」の入札が行われました。ウニ漁も今日が解禁日。今日はすでに朝のうちに「ムラサキウニ」の水揚げと入札が行われており、午後からは、その新鮮なウニを使った貝焼きの入札です。定刻を前に、市場関係者やメディアが数多く集まり注目の高さが伺えました。やはりいわきの海の「宝石」ですね。

ウニの貝焼きは、ウニをホッキ貝のひとつひとつ丁寧に敷き詰め、丁寧に蒸し上げたいわき生まれの特産品。生ウニとはまったく異なる食感と風味が感じられ、その独特の甘味、旨味は多くの人たちの舌を魅了してきました。中でも「いわき市産」のウニを使った貝焼きが極上とされ、生産量は少なく、ひとつ数千円以上することから、高級食材・贈答品として知られています。

震災から数年間は、原発事故の影響で出荷できなかったウニの貝焼き。一度失いかけたいわきの海のシンボルだけに、その商品には、水産加工業者の期待、そして「プライド」が詰め込まれています。本当に生産量が限られているので、なかなか地元の人間でも食べられないのですが、ぜひこの「いわきの海のプライド」、機会を見つけてご賞味下さい。磯の風味が、これでもかと口の中に広がります。

いわきのウニ漁は7月まで。ウニの場合は、いわき市の沼の内漁港に集約され、こちらも週に1度のペースで入札が行われるということです。どこかでいわきのアワビやウニを食べることがあったら、ぜひこの美しい海の姿を想像して、いわきの海に思い馳せて下さい。旨味も思いも膨らんで、皆さんと海との距離がまた一歩、ギュっと縮まるはずです。

 

イベント詳細

イベント名いわき市 ウニ漁・アワビ漁解禁
日程ウニ漁 5月1日から7月いっぱいまで / アワビ漁 5月1日から9月いっぱいまで
場所ウニ一般入札 沼の内漁港 / アワビ一般入札 小名浜魚市場
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