みなさんこんにちは。海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの松井です。
私が住んでいるいわき市の中之作地区は、夜の海辺を散歩してきました。福島市に住んでいたころは、海に行きたいと思ったら1番近い海岸でも、車を1時間ほど走らせなければいけなかったので、夜にふと思い立って散歩できるというのはとても贅沢に感じます。
私が散歩した海沿いは、街灯が少なく、夜はかなり暗いです。そうすると、近くにある灯台の明かりが目に入ってきます。
それは塩屋崎灯台という灯台で、これまではあまりその存在を意識することはありませんでした。普段そこにあることを意識していなかったものに、意識が向くことが多い様に感じます。
灯台の明かりの他にも、遠くに光る船の明かりなどが目に入りやすく、船の方から今自分のいる位置を眺めたらどう映るだろうかという風に、自然と遠くに思いを馳せてしまいます。
そんなことを考えながら海沿いを歩いていると、永崎海岸に到着しました。昼間は人が多くにぎわっているイメージの永崎海岸ですが、夜になるとまた違った表情を見せます。
昼間の海は青い空、かもめ、砂浜、そこで遊ぶ子供たち、サーファーといった、周辺の要素も含めた海の風景があります。対して、夜の海はそういった周辺の情報が少ないので、必然的に海そのものにフォーカスする時間が増えると感じます。
また周りが静かなので、波の音が昼間よりもクリアに聞こえます。波の音を聞きながら、月の明かりに照らされる波の模様を眺めていると、自然と頭の中が空っぽになります。日常の中で考えすぎて疲れてしまったという時に、夜の海を訪れるといい具合に頭の中をリセットできるのではないでしょうか。
そうして無心で海を眺めていると、海の一部となったかのような何とも言えない感覚を味わいました。昨今サウナブームにより、「整う」という言葉がよく使われていますが、夜の海はサウナとはまた違った「整う」を体験できる場なのではないかと思います。
海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター:松井武郎
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