みなさんこんにちは。海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの松井です。先日近所に住む小学2年生のそうすけ君から誘いを受け、私の住むいわき市・中之作からお隣の江名のあたりまで一緒にサイクリングをしてきました。本日はその時のことをレポートしていきます。
スタート地点は中之作港の目の前「清航館」。ちなみに「清航館」は数々のイベントが開かれ、地域の皆さんとの交流の場となっているレンタルスペースで、私が住むシェアハウス「コウノヤ」を管理している、NPO法人「中之作プロジェクト」が運営しています。
夕日がまぶしい夕方5時ごろにサイクリングはスタートしました。歴史ある港町・中之作ですが、個人的に夕方が最も美しく海が見える時間だと思います。橙色に染まる夕焼け空と、それを映す港の海は心に染み入る景色です。
そうすけ君は、何度もご近所さんに「いってらっしゃい!」と声を掛けられていて、地域の皆さんに愛されて育っているのだなと感じました。
また江名港に向かう道中、大きな入道雲を見つけて「怪獣の卵みたい!」と例えたり、海を見て短歌を詠んだりと発想の豊かさに驚かされました。
江名の方に行くと、そうすけ君がおすすめのスポットまで案内してくれるということで、後についていきます。しばらくすると、そうすけ君は防潮堤の上で自転車を停め、この防潮堤の上から海を眺めるのがお気に入りだと話してくれました。
日が沈みかけてピンク色になった空と海は、出発したときの景色とはまた違った趣があり、2人してしばらく眺めていました。時間は18時を回っていて、そうすけ君のお家では、もう夕食の時間だということで、海を眺めながら帰路につきました。
サイクリングの道中、そうすけ君は雲や海を様々なものに例えてみせたり、「何か落ちてる!」と防潮堤に落ちているヒトデをすぐさま見つけたりしていました。自分ではただの雲にしか見えないものが違ったものに見えたり、自分では見落としてしまうようなものを見つけたりといったところから、子どもは大人より遥かに多くのシグナルを世界から受け取っていて、同じところに立って景色を眺めていても目に映る景色は大人では想像もつかない程に豊かなものなのだろうなと思いました。
私もそうすけ君の目線を借りて海を眺めることによって、今まで以上に海が魅力的に見えました。子どもだけに限らず、誰かと一緒に海を眺めることで、互いの視線を通して、今までは見えてこなかった海の魅力が見えてくることもあるのではないでしょうか。今回のサイクリングを通して、そんなことを感じました。
海プロ in ふくしま レポーター:松井武郎
イベント名 | 子どもの目を通してみた海の魅力 |