みなさん、こんにちは。海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの松井です。
先月、「海無し市」の福島市からいわき市へと移住してきました。いわきのこと、海のことをほとんど知らない私がまず手をつけたのが、いわきの海を知ること。新しくできたサイクリングロード「七浜海道」の周辺をドライブしたり歩いたりして見た風景や学んだことをレポートしています。いわき市の中之作港から始まった連載は9回目。今回は久之浜をご紹介します。
まずは浜に降りて、海岸線を眺めてみます。弓なりに広がる海岸をしばらく眺めていると、波の満ち引きの音がなんだか他の海岸とは違うように感じます。調べてみると波立海岸は、砂浜ではなく玉砂利の浜だそうで、それが原因で特殊な音がしているということが分かりました。この玉砂利を持ち帰ると眼を患うという言い伝えもあるそうです。
そして波立海岸は、なんといっても大きな奇岩と朱色の鳥居、そこに続く朱色の橋に目を引かれます。勿来海岸にも砂浜に鳥居が建っていましたが、それとはまた違った趣があります。この奇岩は、弁天島という名前で、初日の出スポットとして親しまれているそうです。
橋を渡って、弁天島に近づいてみます。ゴツゴツとした岩場を上っていくと、岩の窪みには小さな祠がいくつかあることに気付きます。そこにはお供え物もあります。かなり高いところにあるので、どうやってお供えしたのかが気になりました。
朱色の鳥居と橋が写真映えする波立海岸はフォトスポットとして最高です。また弁天島の右手にある岩山の裏には、隠れ名所的な磯場もあります。子どもを連れてきて磯遊びするのにも向いていますね。
久之浜港は釣りスポットとして人気なようです。小さな港で時間がゆっくりと流れているような落ち着いた雰囲気が印象的でした。のんびりと釣りをするのに最適な港ですね。
港の近くには造船所もあり、隣には作っている途中と思われる船もありました。その船の前には、完成した船が下っていくであろうスロープがあります。ここから海に入ったら、さぞ気持ちいいでしょうね!
久之浜港の近くには浜風きららという施設があります。飲食店やサロン、オフィスなど様々なテナントが入った商業施設だそうです。飲食店、衣料品店、美容室、郵便局など日常の中で訪れる機会の多いテナントが多く入居しているので、自然とここで地域の人々のコミュニケーションが生まれそうですね。
建物を眺めていると「さいくりストップ」のステッカーを見つけました。「サイクリストっぷ」とは、いわき市がサイクリングを楽しむ環境を整備するために、休憩場所やサイクリングラックを設置することでサイクリストをおもてなしする協力店を募っているものです。サイクリストの方は近くを通った際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター:松井武郎
イベント名 | 七浜海道⑨ 久之浜 |