レポート
2025.10.15

ふくしま秋海さんぽ | 南相馬市・北泉海水浴場

みなさんこんにちは、海と日本プロジェクトinふくしま、レポーターの小松です。

ここのところ、夏の暑さもすっかりと身をひそめ、深まりゆく秋を感じる季節になりましたが、みなさん、いかがお過ごしですか? 夏が終わると、海との距離感が遠く離れたようにも感じますが、じつは涼しくなった秋こそ、まったりと海を楽しむ最高の時期だと「私は」思っています。

というわけで、これから数回にわたって、福島県の海沿いをドライブしながら、まったりと海を楽しめる場所をご紹介していきたいと思いますのでお付き合いください。初回は、南相馬市の「北泉海水浴場」です。

北泉海水浴場といえば、サーフィンのメッカとしても知られている場所ですよね。国内のサーフポイントに比べ、北泉の海は波がある確率が圧倒的に高いとされ、「北泉に行けばいつでも波がある!」とサーファーたちからも評価されています。エブリディ(いつでも)波がある、ということから「えぶなみ北泉」というプロモーションも人気です。

 

画像は「えぶなみ北泉」ウェブサイトから引用

さまざまなイベント、催しも開かれる市民の憩いの場

  1. 取材に行った日には「サウナカー」がサービスを提供していました
  2. えぶなみ北泉のイラストもあり、統一感のあるデザインも秀逸です
  3. 遠くまで見渡せるランドスケープがなによりの魅力。飽きません

北泉海水浴場のすぐ脇には、原町火力発電所があるのですが、防波堤の形状から影響を受け、大きな波が発生するそうです。太平洋からの幅広いうねりも拾っていくため、左右両側から乗りやすい波がきれいに割れて発生するということです。こうした形状が、いい波をつくり出しているそうです。

サーファーじゃなくても、北泉海水浴場は十分に楽しめます。砂浜に隣接して「原町シーサイドパーク」が整備されていて、大型の遊具があったり、緑地が整備されていたりするので、子連れの方や犬の散歩なんかにももってこい。子どもも大人も、秋でも冬でも遊べる地元の人気スポットなんです。

東日本大震災による津波と原発事故の影響を受けて、北泉をはじめとする南相馬市の海水浴場は長く閉鎖されました。その間も、市は海水の放射線モニタリング調査が続けられ、安全性が確認されるとともに、津波で損壊した海岸施設が復旧し、2019年7月、震災から9年ぶりに海開きを迎えることができました。

この公園に来ると、やはり2011年の東日本大震災のことも考えてしまいます。それだけに、まったりと犬の散歩を楽しむ人や、サーファーたちの姿を見ると、よくぞここまで復興したなと感慨深い気持ちにもなります。世界に冠たる「KITAIZUMI」の海、機会がありましたら、ぜひこの秋に、楽しんでみてください。

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