 
                        みなさんこんにちは。海と日本プロジェクトinふくしま、リポーターの小松です。涼しい秋のシーズンだからこそ訪れたい、ふくしまの浜のスポットを紹介する「秋海さんぽ」のコーナーです。今回も松川浦をフィーチャーします。前回、お寿司を紹介したところですが、今回は「絶景」をお送りします。
松川浦は、相馬市の東にある福島県唯一の「潟湖(せきこ)」で、景観の美しさから日本百景に選定された景勝地。大小の島や岩が点在する風光明媚な風景は、日本三景の「松島」になぞらえて「小松島」とも称され、江戸時代は相馬中村藩主の行楽地になっていたそうです。
見どころの多い景勝地ですが、いくつかポイントをご紹介しましょう。まずは「松川浦大橋」。原釜・尾浜地区と磯部地区を結ぶ全長520メートルの橋です。塔から斜めに張ったケーブルで支えられていて、見た目にもとても美しいです。この形式の橋は「PC(プレストレスト・コンクリート)斜張橋」と呼ばれるもので、横浜ベイブリッジと同じなのだそう。
この橋を、原釜方面から磯部方面に渡っていくと、「大洲松川ライン」と呼ばれる道路に出ます。鵜ノ尾岬トンネルから磯部地区へと伸びる直線5kmほどの道路なのですが、青のりの養殖棚が見える松川浦と太平洋を望むことができます。ここにしかない景色。窓を開けてドライブすると、とても気持ちがいいです。サイクリングにももってこいですね。
地球温暖化の影響で「酷暑」が続き、夏のシーズンはあまり外出しないという方も増えていると思います。特に海沿いのエリアは遮蔽物がなく、直射日光が真上から降り注ぎます。海水浴にはもってこいですが、ゆったり散策したり、景色をまったり楽しむ余裕はなかなかありません。
だからこそ、温暖化が進行した今、秋は最も海を散策するのに向いている時期だと言えるかもしれません。福島県の沿岸は晴れの日の確率が高く、気持ちのよい風と太陽を感じることができます。日々、忙しく暮らしている人ほど、この「まったり楽しむ海」を楽しんでいただきたいと思います。
松川浦は、地域内に「浜の駅松川浦」だけでなく、さまざまなグルメスポットがあり、かつ、県内随一の風景がある。この景色の素晴らしさは、なかなか写真と文章だけでは伝えきれません。ぜひ護身の五感を総動員して体感してみてください。そろそろ紅葉も見頃を迎えます。ぜひ足を運んでみてください。