レポート
2022.07.27

【福島で教育を考える】第1回 アクアマリンふくしま(ふくしま海洋科学館)

 

みなさんはじめまして! このたび、海と日本プロジェクト inふくしまの事務局のレポーターになりました、小牧瞳(こまきひとみ)と申します。福島県の海に関する情報を楽しみながら発信していきます。カワウソが大好きです。これからどうぞよろしくお願いします!

 

カワウソのエプロンを着てカワウソポーズをする小牧  

高校卒業まで栃木県下都賀郡壬生町で過ごし、大学進学を機に千葉県千葉市へ。大学では教育学部に所属し、地域づくりや地域の課題を中学生に考えてもらう授業をつくり、実践をしていました。現在は大学院生として教育の研究をしつつ、中学校で数学の講師として勤めています。

現在は、福島県いわき市にプチ移住し、2022年7月から地域の情報発信や企画を行う「ヘキレキ舎」にてインターン生として、人々が楽しみながら地域づくりに関われる場をどのようにつくるかということを学んでいます。自己紹介はこの辺にして、さっそく、福島県いわき市の観光シンボルでもある「アクアマリンふくしま」のカワウソを中心にレポートします!

 

好奇心旺盛なユーラシアカワウソの「フチ」を観察する

  1. フィーディングタイムのフチ①
  2. フィーディングタイムのフチ②
  3. 水中を泳ぐフチ

 「アクアマリンふくしま」と親しまれている愛称ですが、正式な名称は「ふくしま海洋科学館」。「海を通して人と地球の未来を考える」の理念の基づき、1200種を超える動植物の展示、海や科学について学べる展示、子どもたちが体験しながら学べるプログラムなどが用意されています。

入館してすぐの「わくわく里山・縄文の里」では、一万年続いた縄文時代の自然環境が再現され、2012年に絶滅宣言がなされたニホンカワウソと共通点の多いユーラシアカワウソ「フチ」の展示水槽も併設されています。

カワウソのフィーディングタイムは10時からと15時からの2回(2022年7月現在)。 動きの速いカワウソですが、カメラ初心者の私でも飼育員の足に手を置いている様子や近くまで泳ぎにくるカワウソを写真に収めることができました。ずっと観ていると、潜ると毛皮からぷくぷくと泡が出てきたり、魚を追いかけるために足でガラスを蹴った瞬間の足の裏を見ることができたり。全く見飽きることがありません。

また、現在フチが暮らす水槽と同じエリアで企画展「ユーラシアカワウソ・ドナウ展」が開催されています。多くの人に愛されたドナウの一生を写真と振り返り、ドナウが実際に使っていた飼育道具を間近で見ることができます。ドナウは13年の生涯で20匹以上の子を残す子煩悩なパパで、国内で最も多い子孫を残したそうです。今も子どもたちが国内外が展示されています。

 

さてここからは教育に引きつけて、「アクアマリンふくしま」での体験を振り返ります。「アクアマリンふくしま」はどの展示スペースでも、観察しやすいような場のつくりになっていると感じました。

例えば、水槽と歩く通路の位置関係の工夫によって、海の生き物たちを上から、横から、下からその姿をはっきりと見ることができます。授業の中で子どもたちが何かを観察するときに、「いろんな角度で観察してみよう!」と伝えることで子どもたちから新たな発見が生まれるかもしれません。

例えば植物を観察して描くときに、真上から観察すると植物によっては葉が重なっていないことが分かります。真下から観察すると、葉の裏の色は,表とは違う緑色になっている。こうしたことを知識として伝える前に「見つけた!」が生まれると、子どもの<発見>から<知る>につながるのではないかと思います。 

海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター 小牧

イベント詳細

イベント名ユーラシアカワウソ・ドナウ展
日程2022年6月17日(金)~8月28日(日)
場所アクアマリンふくしま
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