レポート
2024.07.17

アクアマリンふくしまの企画展「旅する深海魚~どこで生まれてどこで育つのか~」がスタート!

 

みなさん、こんにちは! 海と日本プロジェクト in ふくしま、レポーターの染矢です。

2024年7月13日(土)からアクアマリンふくしまにて、企画展「旅する深海魚~どこで生まれてどこで育つのか~」がスタートしました! いまだに解明されていない深海魚の魅力を探るべく、企画展へ足を運んできました。

深海魚は、読んで字のごとく、「深海に生息している魚」と思っている人が多いのではないでしょうか。実は、深海魚のなかには、深海だけでなく、ある期間だけを浅い海で過ごす種があるのです。

今回の企画展では、浅海と深海を生活の場とする深海魚の一生がテーマ。どこでどのように成長し、深海まで移動していくのか、深海魚の生態と、いまだに解明されていない謎を紹介しています。

企画展が行われているのは、本館入口を入ってすぐの場所にある、マリンホールとエントランスホール。企画展の入口のごあいさつには、「大人は深海魚のロマンを感じて」と書かれています。一体、どんなロマンが待っているのか、その言葉だけですでに心を掴まれます。

ホール内の壁には、ほぼ原寸サイズのリュウグウノツカイなどのかわいらしい深海魚のイラストが描かれていて、まるで自分も深海魚と一緒に海を泳いでいるような気持ちにさせてくれます。

知れば知るほど深い、深海魚の魅力とは!?

  1. キュートな3匹の深海魚キャラクターが案内してくれる
  2. 深海魚マニアにはたまらない深海魚トークが炸裂!
  3. 出口付近にある幼魚の標本。これだけ見られるのは珍しい

パネル解説の始まりは、まず深海がどんな環境なのかを学びます。深海は、日の光がごくわずかにしか届かないほど暗く、水深が深いほど水圧がかかり、低音という過酷な環境。一方で環境の変化が少ないため、深海魚にとっては過ごしやすいようです。

奥に進んだ先は、魚卵・幼魚コーナー。魚卵図鑑などのパネル解説のほか、幼魚の暮らしを体験できるボードゲームなど、子供が遊びながら学べる展示も充実しています。

私が注目した展示は「本日の魚卵・幼魚」。この日は、取材日の1週間前に採集されたばかりのウナギ目(いろいろ)の魚卵が展示されていました。水槽には、直径約4mmという極小の魚卵と、孵化したばかりの小さな幼魚がふわふわと泳いでいます。米粒のように小さな生き物がこれから大海原を旅しながら成長していく姿を想像し、生命の尊さを感じました。

最後の展示コーナーでは、アクアマリンふくしまの職員による、深海よりもディープな話が盛りだくさんの対談映像と、飼育委員による深海生物のマニアックな解説パネルが楽しめます。印象的だったのは、いわきでお馴染みの深海魚、メヒカリのマニアック解説。ここではあえてネタバラシしませんが、何気なく食していたメヒカリがこんな謎を秘めたロマンのある魚だったとは知らず、驚きました! 

深海魚の魅力にはまったところで、締めは館内に展示されている深海魚を探しに行きましょう。企画展の出口に魚の写真と展示場所が書いてあります。宝探しのような気分で館内の深海魚を見つけに行くのもまた楽しい時間となります。

今回の企画展を通して、深海魚の深~い魅力にハマると共に、私たち人間が実際に目にすることができない深海とは一体どんな世界なんだろうと、改めて海の壮大さを感じました。

子供から大人まで学びながら楽しめるこの企画展は、2025年2月24日(月・祝)まで開催されています。みなさんも、ぜひ謎多き深海魚の魅力を探しに訪れてみてください!

イベント詳細

イベント名「旅する深海魚~どこで生まれてどこで育つのか~」
日程2024年7月13日(土)〜2025年2月24日(月・祝)
場所マリンホール・エントランスホール
主催アクアマリンふくしま
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