みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの前野です。
2022年7月16日(土)から7月18日(月)までの三日間、いわき市の薄磯地区にある塩屋埼灯台で、夏の訪れを告げるかつおのぼりの掲揚が行われました。前日まで雨が続いたため開催が心配されましたが、無事天気が回復し、夏空をかつおたちが優雅に泳ぎました。
かつおのぼりとは、「かつお」に支えられ先人が活躍した時代に思いを馳せると共に、まちの多幸や繁栄を願うためにはじまった取り組みで、平成18年から四倉諏訪神社で掲揚がはじまりました。塩屋埼灯台でも、新型コロナウイルスによって客足が途絶えてしまった灯台に新たなにぎわいをもたらそうと、去年からかつおのぼりの掲揚がはじまっています。
かつおのぼりの掲揚の主催を務めるのは、とよまの灯台倶楽部です。とよまの灯台倶楽部は、塩屋埼灯台を愛好する市民、塩屋埼灯台の管理運営を行う公益社団法人燈光会、福島海上保安部のメンバーで構成されており、いわきのシンボル塩屋埼灯台を活かした魅力発信と美化活動などを行っています。
今年は、7月16日(土)のいわき市海開きに合わせて、かつおのぼりが掲揚されました。とよまの灯台倶楽部のメンバーが朝8時に塩屋埼灯台に集まり、掲揚の準備が行われました。
今年の見どころは、シークレットゲストのうなぎのぼり! 7月23日(土)が土用の丑の日であること、真言宗の寺院「沼ノ内弁財天」の境内にある沼にかつて大ウナギが生息していたことの二つの理由から、うなぎのぼりを行うことを決めたそうです。
また、境内の沼は「賢沼」と呼ばれており、殺生が禁じられています。とよまの灯台倶楽部代表の小野さんによると、不安定な社会情勢に平和をもたらし、運気を上昇させたい(うなぎのぼり)という思いも、うなぎのぼりの掲揚に込められているそうです。
とよまの灯台倶楽部のみなさんの手によって、着々と準備が進められ、無事に掲揚されたかつおのぼりとうなぎのぼり。倶楽部のみなさんは、安堵の表情を浮かべながら、空に漂うのぼりたちを嬉しそうに見つめていました。
かつおのぼりのように、今後も「灯台」を軸にしたイベントや活動を続けていきたいと話す小野さん。灯台を使ってやってみたいことがある人、まちづくりに関心がある人は、毎月第三水曜日の19時から豊間集会所で行われている、とよまの灯台倶楽部の定例会議に参加してみてくださいね!
塩屋埼灯台は、2019年に点灯から120周年を迎えました。どんな時も人々を見守ってきた地域のシンボル「塩屋埼灯台」に加え、かつおのぼりが新たな顔として、地域の人の心に刻まれていくのではないかと思います。来年のかつおのぼりのシークレットゲストも楽しみですね!
海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター 前野
イベント名 | かつおのぼりの掲揚 |
日程 | 2022年7月16日(土)〜7月18日(月) |
場所 | 塩屋埼灯台 |
主催 | とよまの灯台倶楽部 |