みなさんこんにちは。海と日本プロジェクトinふくしま専任事務局員の小松です。
こちらのコーナー「ふくしま海遺産」は、日常の景色に埋もれがちな地元の「海の遺産」を今一度掘り起こし、その場所の特徴や歴史などを紹介しながら、改めてその価値を再確認しようというコーナーです。不定期に更新しており、今回が10回目となります。
今回紹介するのは、楢葉町の天神山公園の上にある神社「北田天満宮」。菅原道真公を祀っており、学問の神様として知られています。受験前には、たくさんの受験生がやってきます。太平洋を見下ろす広大な公園の敷地の中にあり、神社にお参りした後は、美しい海の眺望を楽しむことができます。
ただ、この神社、海と関わりがあるのはロケーションだけではありません。この神社には、近くの海で遊んでいた子どもが黒い石に化け、その石をご神体として祀ったという伝説があるのです。もともとはもっと海の近くにあり、津波のたびに場所を移して、明治時代にここに移されたのだそうです。
これまでは「普通の神社」だと思っていましたが、海のそばにある神社だけに、歴史を紐解くと、様々な歴史や言い伝えが出てきます。慣れ親しんだ地元の寺社仏閣にも、私たちの知らない「海との関わり」がもっとあるはずです。それを掘り起こすところから、また新しい人と海の関わりが生まれてくるのかもしれませんね。
(専任事務局員・小松)
イベント名 | 楢葉町「北田天満宮」 |
場所 | 福島県双葉郡楢葉町北田天神 |