レポート
2024.10.02

初の西日本!三重の海活で気づいた新たな海の魅力(前編)

みなさん、こんにちは!海と日本プロジェクトinふくしまレポーターの清藤です。

 

風が少し冷たくなり、秋だなと感じることが増えました。秋の味覚の代表サンマが水揚げされ、我が家の晩御飯にも並び始めました。脂がのったサンマに醤油とスダチをかけて食べるのが私のお気に入りです。美味しい食べ物が増え、日常の楽しみがますます増えますね。

 

さて、話は変わり、今回の海プロでは人生初の西日本の海に行ってきたお話をしようと思います。東日本から出たことのない私は、前日からわくわくして夜も眠れないくらい楽しみでした。いわきから東京、名古屋を経由して、三重県の鈴鹿市へ。約700kmの長い道中は、乗り換えミスや忘れ物の発覚などハプニング続きではありましたが、普段、生活しているいわきでは見ることのない景色ばかりで飽きることはありませんでした。

 

初日は、三重ならではの観光名所、伊勢神宮やおかげ横丁に行き、古き良き日本の街並みを満喫したところで終えました。

 

三重での朝活、海散歩

  1. 餌がもらえると思って近寄ってきた猫
  2. かけたものがほとんどありませんでした
  3. どこからか流れてきて流木とペットボトル

二日目。午前5時に起床し、身支度を整えます。移動の疲れと眠さはあるものの、旅行に来たなら朝散歩は欠かせません。にぎやかな昼、夜とは違い、静かな朝だからこそ知れる、地域の良さがあります。今回のホテルは海まで徒歩10分ということもあり、海とその周辺を散策しました。

日の出前で、辺りは少し暗さがありました。見慣れない町の景色や人懐っこい猫。ドキドキ、ワクワクしながら狭い路地裏を通ります。人が一人も歩いていない町を歩くときに感じる特別感こそが朝散歩の最大の魅力。

ちょっとした冒険心も芽生えながら歩いていると、あっという間に海へ。漁港が近くということもあり、立派な船を近くで見ることができました。一日が始まる合図かのように日が昇り、「今日も一日頑張るぞ」という気持ちになれました。

階段を降りると、石のブロックの中にカニやフナ虫、小さな海の生き物たちを発見。私と目が合うと、すかさず岩陰に逃げます。小さなころにどうしてもカニを捕まえたくてやけになっていたことを思い出しつつ、足場の悪い岩を進んでいきます。

何とか海の目の前まで来ましたが、波が荒く、さすがに入水できませんでした。砂浜に座り、波の音と潮風を楽しみました。

砂浜には形がきれいな貝殻がたくさん落ちていましたが、同じくプラスチックごみも大量に。特にペットボトルが多く散らばっていました。海洋汚染の問題が如何に深刻なのか、実際に砂浜におり立ったからこそ、その惨状を知ることができました。

今回の朝散歩では、ただ海がきれいだなで終わるのではなく、海洋汚染の現状を知ることができ、自分が海のために何ができるのか、いろいろと考えるいい機会になりました。

 

みんなの憧れ伊勢までの道のり

  1. 伊勢街道はいろいろなお店がありました。朝でどこも開いておらず残念
  2. 西日本の電車のデザインはレトロな感じがありかわいかったです
  3. 途中見つけた神社。本殿までの道のりが長く不思議な感じがしました

海を後にし、ホテルへ戻ります。来た道とは別の道を通り、街並みを堪能します。帰りは伊勢街道と呼ばれる道を通ってきました。

三重県環境生活部文化振興課「みえの歴史街道」によると、伊勢街道についてこう書かれています。

「「伊勢に行きたい伊勢路がみたい。たとえ一生に一度でも」と伊勢音頭にも歌われ、多くの人があこがれた伊勢参り。時には500万人もの人々が熱狂的に伊勢を目指したこの道は、東海道に次いで交通量が多く、物資や文化、情報の行き交う賑やかな街道でした。また東海道、伊勢別街道、伊賀街道、和歌山街道など多くの街道と合流するこの街道は、伊勢国の幹線道路として、旅人だけでなく地元の人々にも利用されていました。」

街道のそばにある建物は、今どきのおしゃれな家よりも、トタンや木のものが多く、いわきとは異なる風景を楽しめました。どんなお店があったのか、どのくらい賑わっていたのか、当時の様子を思い浮かべながら歩くと、また、違った楽しさがあり、ホテルに着くのがあっという間でした。

伊勢街道は70㎞程あるそうなので、一人で伊勢街道から歩いて、伊勢まで行きたいという新たな夢ができました。

 

時間によって変わる海の良さ

  1. どれも1000円!漬けマグロが特に美味しそうでした
  2. 海近の町ならではのイベント!私も参加してみたかったです
  3. 人生初の夜散歩。町の光が反射してきれいでした

一日の用事を済ませたものの、いろいろとやるべきことに追われる羽目に。人生に詰まりかけたら歩けば解決できるだろうという考えなので、とりあえず何も考えないで、夜に散歩に出ました。

すると、朝に気づけなかった面白いものを発見。それは、マグロの自販機です。なんと、漬けマグロからネギトロ、赤身など計7種類のマグロ刺身が購入できます。私の地元にも、昆虫食やケーキ、ラーメンなど面白い自販機はありますが、マグロは初めてです。

満腹でも食欲がそそられるマグロの写真だけでなく、粋なキャッチコピーも。これは、購入するしかないと思いましたが、財布を持たず歩いたことがあだとなり、マグロ購入を断念しました。

マグロを諦めた後もしばらく歩き続けて、最終的にたどり着くのはやっぱり海。建物の光によって照らされた海も、朝の海とは違った美しさが見えます。防波堤に腰を掛けながら、海を眺めていると、いわき市の海とは違った良さがあるなと思いました。

どちらの海も素敵ですが、今回、三重の海を見て、海との距離がとても近いように感じました。夏休み期間中、いわき市の海をいろいろと見て回りましたが、防災林や防波堤が立てられたことで、気軽に行ける海というイメージが私の中ではなくなりました。

しかし、三重の海は視界を遮るものは少なく、子供のころに見た海に似ていて懐かしさを感じました。同じ海でも地域によって、見方が変わり、全国の海を見て回りたくなりました。

朝と夜に海散策をした結果、海は気持ちを前向きにさせてくれるということを実感しました。朝に行けば、今日も頑張ろうというやる気の満ちた気持ちに。夜に行けば、何とかなるだろう精神に。

成功しても、失敗しても、とりあえず挑戦しようというポジティブな気持ちを持つことができました。海散策は周辺地域の魅力にも気づけるチャンスなので、みなさんも海散策してみてください!

 

参考引用

三重県環境生活部文化振興課「みえの歴史街道」(最終閲覧日2024年10月1日)https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/kaidou/rekisi/rekisi2/index.htm#:~:text=%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E8%A1%97%E9%81%93.%20%E3%80%8C%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E3%81%AB

 

イベント詳細

イベント名海散策

レポーター紹介

清藤杏加(せいとう・きょうか)

福島工業高等専門学校ビジネスコミュニケーション学専攻に在学中。出身はいわき市四倉町。魚は見るのも食べるのも大好き。四倉を中心に福島県の海の魅力を発信!

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