レポート
2023.12.04

いわきの食文化を伝える食育授業「みみみプロジェクト」、2023年始動!

 

みなさん、こんにちは! 海と日本プロジェクトinふくしまレポーターの前野です。先日、食育キャラバン隊「みみみプロジェクト」のメンバーとして、いわき市内の学童に伺いました。みみみプロジェクトは、小名浜でさんまの仲買・鮮魚加工を行う上野台豊商店と、いわきの七浜を擬人化したイケメンキャラクターを通じて、魚食の普及・情報発信を行う「いわき七浜イケメンプロジェクト」がコラボした食育キャラバン隊です。

小名浜第二小学校の学童と汐見が丘小学校の学童に伺い、約70名の子どもたちと一緒にいわきの食文化を学びました。今回は、「みみみプロジェクト」の授業の様子をレポートします!

 

紙芝居で楽しく学ぶ

  1. 七浜イケメンプロジェクトのキャラクターと楽しく学びます
  2. 3つの「み」はなんだろう?
  3. まっすぐ前を向いて、真剣に話を聞く子どもたち

まずはじめに行ったのは、紙芝居の読み聞かせです。「いわきのみみみ」というタイトルの紙芝居で、いわきの潮目の海や食文化、漁業に関わる担い手のみなさんを紹介しながら、海の「み」、すり身の「み」、みんなの「み」の三つのキーワードを学んでもらいます。

最近は、魚の郷土料理が給食で出ているところも多く「さんまのポーポー焼き、給食で食べたよ!」という声や、「お寿司屋さんでこの魚みたよ!」という声もあがっていました。その中で「家ではあまり魚は食べないな」という声も聞かれ、いかに魚や海に触れる機会を作っていけるかが大切だと感じました。

 

自分でつくってみる

  1. 袋ごしに、すり身の触感をたしかめます
  2. いろんな形のポーポー焼き
  3. あとすこし!じっくり焼き上げます

紙芝居の読み聞かせが終わったあとは、さんまのポーポー焼き手づくりキットを使い、ポーポー焼きの調理・実食を行いました。キットには、さんまのすり身・しょうが・みそ・ねぎ・パン粉の全ての材料が入っているため、①混ぜる②形をつくる③焼くの3ステップで、誰でも簡単につくることができます。

上野台豊商店のさんますり身は、臭みの原因になる内臓が取り除かれているため、通常のポーポー焼きよりも食感がなめらかなのが特徴です。そこには、代表・上野臺さんの「魚嫌いな人にも、魚を食べてもらいたい」という思いが込められています。

素手ですり身を触ってみたり、匂いをかいでみたり。自分で実際に調理することで、紙芝居で学んだ知識が咀嚼されていくのだと思いました。ホットプレートでごげ目がついたら完成! 最後はみんなで美味しくいただきました。

 

学童の先生より、小学校では「土曜日学習」で食育授業をはじめとする体験授業を行っているという話を耳にしました。学校の中だけで学ぶのではなく、地元の企業と連携した「体験授業」や、子どもも大人も一緒に学べる「学びの場」が、文化や産業、歴史を継承していくうえで重要だと考えます。

「総合的な探求の時間」が小学校や中学校、高校のカリキュラムに導入され、学校と地域をつなぐコーディネーターの存在が注目されるようになってきましたが、コーディネーターの職種に関わらず、地域活動を行うプレイヤー一人ひとりが「つなぐ」という意識をもつと、学びの場が広がっていくのではないでしょうか。

海と日本プロジェクトinふくしまでも、「海」に関わる学びの場づくりを意識して、活動していきたいと思います。

海と日本プロジェクトinふくしまレポーター:前野

イベント詳細

イベント名食育キャラバン隊「みみみプロジェクト」
参加人数70名
日程2023年11月25日・12月1日
場所小名浜第二小学校・学童/汐見が丘小学校・学童
主催上野台豊商店・いわき七浜イケメンプロジェクト
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