東日本大震災で巨大津波の被害を受けた福島県浜通り。地域の復興の「今」を見つめ、今一度、海に根付いた地域の文化や、その町に生きて来た人たちに思い馳せたい。海と日本 PROJECT in ふくしまでは、そんな思いから、被災地の今を紹介するシリーズ「海と復興」をお届けして参ります。
第11回目となる今回は、南相馬にある「道の駅南相馬」についてご紹介します。
福島県の沿岸部北部に位置する南相馬市の国道6号線沿いにある道の駅。震災前から、地元の海産物や産直野菜などが人気で、遠方から買い物に来る人たちで賑わいを見せていました。そばには、かつて南相馬市にあった巨大建造物であった「原町電波塔」のモミュメントなどもあり、観光施設としても機能していました。
震災時には、幸運にも津波被害を免れたものの、行方不明者の捜索のための緊急車両などの駐車基地として使われました。甚大な被害を受けた南相馬市ですが、道の駅の存在が多くの命を救った面もあったわけです。現在は、すっかりかつての姿を取り戻した感のある道の駅。復興に尽力した方々のことを、思わずにはいられません。
福島県内でも、甚大な津波被害を受けた南相馬市。道の駅もまた、震災にまつわるたくさんのストーリーがあります。地元の味に舌鼓を打ちながら、こうした震災復興の物語に触れられるのも、旅の魅力の1つ。市民と海の関わりを感じつつ、震災と復興について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
イベント名 | 道の駅南相馬 |
場所 | 福島県南相馬市原町区高見町2丁目30−1 |