レポート
2017.05.29

試験操業の魚のセリを取材

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故により、試験的な漁業を余儀なくされている福島の漁業ですが、少しずつ震災前の表情を取り戻しつつあります。先日、小名浜港で行われている一般入札の見学をさせて頂き、魚市場の活気を感じることができました。

この一般入札は、漁船が水揚げした魚を卸業者が購入するセリのこと。ここで競り落とされた魚は、卸業者を経て鮮魚店やスーパーなどに並ぶことになります。いわば最初の「目利き」を通過する場所。卸業者のみなさんが厳しい目で品定めしていました。

この日の魚市場には、いわきを代表する魚「メヒカリ」や、パスタなどにも使われる「ガザミ(ワタリガニ)」、マダイやヤナギガレイなどが取引されていました。水揚げ直後ということでどれも新鮮。いわきの漁業資源の豊かさを感じることができました。

 

いわきの漁業、じわじわと復活途上

  1. 放射性物質の検査も抜かりなく行われています。
  2. 卸業者のみなさんが厳しい目で品定めしていました。
  3. こちらはパスタなど洋食に最高のワタリガニ。

 

福島県の漁業全体の水揚げ量は、震災前のまだ1割ほどしか回復していません。漁業の復興はまだまだ始まったばかり。市場の反応や流通体制の整備のため、少しずつしか流通量を拡大することができませんが、着実に取引量は増え、市場からの評価も高いそうです。

鮮魚店やスーパーに行けば、全国各地の魚たちを購入することができますが、地元水揚げの魚はやはり鮮度が違います。美味しい魚を楽しめるのは、いわば港町に暮らしている私たちの特権。「美味しい地元産の魚」を食卓に並べることで、海との距離がグっと縮まりそうですね。

(専任事務局員・小松)

 

イベント詳細

イベント名小名浜魚市場一般入札
場所小名浜魚市場
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