レポート
2022.11.28

海や環境問題への関わりしろをつくる展示 「小名浜国際環境芸術祭2022」開催

 

みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの前野です。

9月17日から11月27日の約2ヶ月にわたって、いわき市小名浜のアクアマリンふくしまで「小名浜国際環境芸術祭2022」が開催されました。このイベントは、地球環境の保全や海洋資源の大切さを伝えることを目的に行われていて、今年で19回目を迎えます。期間中、アクアマリン館内ではいくつかの企画展も同時に開催され、多くの人で賑わっていました。

芸術祭の今年のテーマは「縄文しよう!」。自然と共生する循環型の暮らしを実践していた縄文人を見習うため、縄文人の暮らしを「SDGs」になぞらえ、縄文人の考えに触れてもらえるような仕掛けを展示に施していました。そのため、作品を楽しむだけでなく、作品から伝わるメッセージを受け取ろうという姿勢の方が多く、ひとつひとつの作品をじっくりみている様子でした。

「表現」を通じて、海を知る

  1. 青空のもとに、たくさんの大漁旗が泳いでいました
  2. 納豆のパックで、エビの胴体が描かれています
  3. まるで写真のような、船のイラスト

イベント期間中に行われていた企画展示をいくつかご紹介します。一つ目は「小名浜国際大漁旗アート展」です。海や水産資源をテーマにした大漁旗が、アクアマリンの入り口に展示されていて、それぞれの旗に作者の「海」に対するイメージが表れていました。

二つ目は「プラごみアート展」です。ペットボトルのキャップやお菓子のパッケージなど、家庭ででたプラスチックごみで海の生き物をつくろうという企画で、いろんな異素材を組み合わせた、個性あふれる作品が展示されていました。

三つ目は「我ら海の子展」です。この企画は、絵の具や色鉛筆などで船や水揚げのシーンを描く絵画コンクールです。写実的な絵や特徴を捉えた描かれた絵から、海のさまざまな顔が浮かび上がってくるようでした。

 

三つの企画とも、海の現状を学ぶだけでなく、絵や作品など「表現」を通じて、海と親しんでほしいというねらいが感じられました。年齢や知識の有無関係なく、誰でも参加しやすいような企画の設計を私も心がけていきたいと思います。

イベント詳細

イベント名小名浜国際環境芸術祭2022
日程2022年9月17日〜2022年11月27日
場所アクアマリンふくしま
主催アクアマリンふくしま
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