こんにちは、海と日本プロジェクトinふくしまレポーターの正木です。
ぐんと冷え込んできましたね。我が家ではコタツとストーブを出しぬくぬくと過ごしております。夜は特に冷えるので、暖かくしてお過ごしくださいね。
ところで、みなさまは普段どんなポイントで使うものを選んでいますか? 例えば、価格だったり、ブランドだったり、はたまた口コミだったり…。以前から、海と日本プロジェクトの記事にもなっていますが、プラスチック問題はますます深刻化しています。最近は環境保全など、会社の取り組みに重点を置いて買い物をする人も増えていますね。
そこで今回は、私もよく利用するコスメ商品の梱包材から、プラごみゼロの取り組みを考えてみたいと思います。商品やメーカー、ブランドを選ぶ参考にしてみてください。
まずは、私もお気に入りの「LUSH(ラッシュ)」の商品から紹介します!
オンラインショップを通じて注文した商品。自宅に届いたので、さっそく箱を開けてみます。中には、明細書とふわふわの緩衝材、その上購入した商品がそのまま入っていました!
ラッシュでは、このようにラッピングされていない商品を「ネイキッド(裸)」と呼んでいるそうです。店頭でもこの状態で販売されています。こうすることによって、すぐ捨てられてしまうラッピング材が削減できているのです。香りも色も開けた瞬間から伝わってきます。黒い容器は、100%リサイクルプラスチック!店頭で回収し、細かく粉砕したものでまた新しい容器作っています。
アメリカのラッシュでは、2018年から容器の材料として海ごみを使い始めたそうです。
この緩衝材に使われているもの、なんの素材を使っていると思いますか? プラスチックではなく、トウモロコシ(コーンスターチ)なんだそうです!!
元々はプラスチックを使っていましたが、世界の環境の変化とともに素材のあり方を考え続け、トウモロコシ由来のものにたどり着いたそうです。そこに至るまでには、本物のポップコーンを使ってみたり、リサイクルプラスチックを使ったエアー緩衝材を使ってみたり。試行錯誤を重ね、2018年にやっと100%コーンスターチの成分でできた生分解性の緩衝材が完成したそうです。
トウモロコシは1年で実がなることから、資源の循環率が高いとされ緩衝材の材料として選ばれたようです。とてもユニークな取り組みですね。
通常の緩衝材は「プラごみ」として処理するものですが、こちらは、コーンスターチの緩衝材なので、日本では「燃えるゴミ」として捨てます。成分が分解される素材なので、土に埋めても大丈夫。使い終わった後に出るのは、商品の詳細が書かれたタグだけ。一般的に、通信販売やオンラインショップだとたくさんの梱包剤が使われていますが、ラッシュのショッピングは、本当に、これだけのゴミしか出ません。環境に配慮した取り組みを徹底して行っているんですね。
ラッシュは様々な環境、社会問題に取り組んでいて、どの記事も面白いので、お時間ある時に、ホームページを覗いてみてください。
ラッシュの他にも、こんな面白い取り組みをしているブランドを発見 他にも、面白い取り組みをしている化粧品メーカーがいくつかあったので2つだけ。
①台湾発【O’right Japan】
自然由来の素材にこだわりがあるのはもちろん。Tree in the bottle(ツリーインザボトル)という250mlのボトルは、植物から抽出したデンプンからできています。さらに、ボトルの底には種が入っていて、土に埋めると樹木に成長するのだそう! 店舗は新宿、有楽町に2つ、オンラインでも購入可能です。
②ニュージーランド発【ethique】
市場で販売されているビューティープロダクツが環境に与える問題に着目して設立されたブランドです。必要成分を濃縮するというシンプルな方法でプラスチックパッケージを取り除きました。店舗はないようですが、ナチュラルコスメショップで置いている場所が多いようです。また、オンラインでは購入可能です。
こうして調べてみると、やはり、海外のブランドの方が環境問題に取り組んでいるメーカーが多いようですが、日本もプラスチック削減に取り組むメーカーがどんどん増えていくといいなと思います。 海を綺麗にしながら、自分も綺麗になれるなんて最高ですよね。 繰り返しにはなりますが、皆さまもお買い物の選択肢の一つとして「会社の取り組み」を少し考えてみてください。
参考資料・画像出典
ラッシュ https://jn.lush.com/
O’right https://oright.jp/
エティーク https://ethicame.com/shop/pages/ethique
イベント名 | 使い捨てプラスチックゼロの取り組み |