みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクトinふくしま学生レポーターの、ソロ活大学生こと“たかほ”です。
私の地元は海なし県の埼玉。なのに海が大好きという私が、福島にまつわる海の情報を大好きなソロ活と絡めながら発信していくのが、「たかほのソロ活キャンパス」です。これまでに2回にわたって「アクアマリンふくしま」でのソロ活の模様をお伝えしてきましたが、今回も「アクアマリンふくしま」でのソロ活体験をレポートしたいと思います。
vol.1の記事では、入口から「わくわく里山・縄文の里」、世界初めてシーラカンスの標本を同時展示した「海・生命の進化」まで、vol.2の記事では、自然環境を再現した「ふくしまの川と沿岸」から大迫力の「北の海の海獣・海鳥」までをリポートしました。今回が3回目の連載となります。
「北の海の海獣・海鳥」エリアを抜け、「熱帯アジアの水辺」エリアに足を踏み入れた瞬間、むわっとした熱気が漂ってきました。この「熱帯アジアの水辺」エリアでは、黒潮の源流である熱帯アジアの水辺と、川から海辺に広がる水辺の自然を体感できます。
そもそも南北に長く緯度の差が大きい日本列島は、北は亜寒帯から南は亜熱帯まで、さまざまな気候区分に属しているのが特徴です。とはいえ東北は冷帯に属しているため、熱帯の生き物をみる機会はそうありません。
それでも「普段生活している場所では見られない、熱帯に生息する水の生き物をじっくり見てみたい!」そんな時こそソロ水族館の出番です。自分から熱帯地域に足を運ばなくても、熱帯の生き物を観察できる水族館は、普通に考えてとても贅沢ですよね。
そしてせっかくソロ活として「熱帯アジアの水辺」エリアに足を運ぶなら、自分が知っている水の生き物がいるか探してみましょう。例えば日本では馴染み深く一見地味なコイやナマズといった生き物も、熱帯アジアの淡水で暮らすと、色や形は全く異なってきます。今まで持っていたイメージと目の前の魚の違いを、気が済むまで観察できるのもソロ活の醍醐味です。
「熱帯アジアの水辺」エリアを抜けると、ついに三角トンネルが有名な「潮目のトンネル」の登場です! アクリルの三角トンネルは世界で初めての試みで、福島県沖で出会う黒潮と親潮の「潮目」を再現しているのだそう。三角トンネルを境に、向かって右が黒潮の水槽、向かって左が親潮の水槽と分かれており、それぞれの海域の違いを比較することができます。
まず黒潮水槽は、水量1,500トンとアクアマリンふくしまでは最も大きな水槽で、およそ10種類の回遊魚が泳いでいます。ここでの見どころは、水槽内で再現された「食物連鎖」です。プランクトンを餌にするマイワシとそれを餌にするカツオやマグロのなかまを同居させ、食う・食われるの関係を水槽内で再現していました。とはいえ端から見ると、「食物連鎖」よりもまず、ぐるぐると水槽内を回遊する洗濯機のような魚の群れに圧倒されます。
そんな動きの速い魚が群れで泳ぐ黒潮水槽に対して、親潮水槽ははっきり言って平和そのもの。岩陰や海底でじっと動かずに潜んでいる魚が多く見られ、命を育む豊かな海が再現されています。
ここでは、教科書で学ぶよりもずっと親潮と黒潮の違いを理解できるので、小学校の頃にこの水槽を見ながら教わりたかったなと思うレベルです。少なくともテストに出題される暗記科目のひとつとして頭に詰め込んだあの頃より、具体的なイメージをもって落としこめ、自分の学びになっている感覚がありました。
最後に私がどうしてアクアマリン水族館の展示を、こんなに詳しく語れたのか。それはスマホ音声ガイドを聞きながら、館内を散策したためです。
音声ガイドの使い方は簡単で、館内にある二次元コードを読み取るだけでした。エリアごとに飼育員がおすすめする「見どころ」などを分かりやすく解説してくれるのはもちろん、ページ内にYouTube動画も挿入されており、季節や時間帯によって異なる動物の動きなどの動画で確認することができます。
複数人で来ていたら、一緒に来たメンバーとの会話が楽しくなって、そもそも音声ガイドを使うタイミングを見逃してしまったり。いざ聞こうとイヤホンをすると、一緒に来たメンバーとの会話を疎かにしてしまい、罪悪感が生まれてしまいます。だからこそ「誰にも迷惑をかけない」ソロ活は、音声ガイドを使うにはもってこいです。せっかく1人できているのだから、普段できないことをめいいっぱい楽しみましょう!
アクアマリンふくしまでのソロ活レポートも、4弾目になる次回がラストです。ランチやお土産屋、屋外のスポットを「アクアマリンふくしまでのソロ活体験 vol.4」でシェアしますので、お楽しみに!
イベント名 | アクアマリンふくしまでソロ水族館 |
場所 | アクアマリンふくしま |