レポート
2016.09.17

シリーズ「海と復興」相馬港

 

東日本大震災で巨大津波の被害を受けた福島県浜通り。地域の復興の「今」を見つめ、今一度、海に根付いた地域の文化や、その町に生きて来た人たちに思い馳せたい。海と日本 PROJECT in ふくしまでは、そんな思いから、被災地の今を紹介するシリーズ「海と復興」をお届けして参ります。

第6回は、福島県浜通り北部の相馬市にある相馬港を取り上げます。

福島県では、いわき市の小名浜港に次ぐ規模を誇る相馬港。漁業の中心でもあり、工業港としても大きな存在感を示してきました。東日本大震災でも甚大な被害を受け、500人に迫る犠牲者を出すなど、港は壊滅的な被害を受けました。しかし、地道な復旧・復興事業により、少しずつかつての姿を取り戻しつつあります。

現在は、相馬市の北部にある新地町と共同で、エネルギー、物流拠点としての機能を整備中。新たに液化天然ガス(LNG)の基地化に向けた施設整備が進められています。高速道路の整備などで、福島市や仙台市などとの距離も、より一層縮まることも期待されています。港はまさに復興の途上です。

 

福島県最大級の工業港、相馬港

  1. 工場地帯としての表情も見せる相馬港。
  2. さまざまな船が停泊する相馬港。散歩も楽しい。
  3. エネルギー拠点として再生を目指しています。

 

相馬といえば、やはり風光明媚な松川浦が有名ですが、ヒトやモノ、そして流通機能が集う相馬港は、復興の足跡がより身近に感じられるかもしれません。近くには震災の記憶を伝える「伝承鎮魂祈念館」も完成しました。震災から5年半。海と私たちの関わりや、海とともに暮らしてきた地域の人たちの存在に思い馳せながら、ドライブなどしてみるのもいいかもしれません。

 

イベント詳細

イベント名相馬港
場所福島県相馬市
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