相馬原釜地方卸売市場を見学しました!

2023-9-22
海と日本PROJECT in ふくしま

 

みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの前野です! 先日、福島県の北部・相馬市の「相馬原釜地方卸売市場」で行われたセリの様子を見学してきました。相馬原釜地方卸売市場は、新地町・相馬市・南相馬市・浪江町・双葉町・大熊町・富岡町までの7つの漁業が合併してできた「相馬双葉漁協」が運営しています。

2011年に起きた東日本大震災では、漁港にあったすべての施設が被害を受けましたが、2019年に再開し、日々漁師のみなさんが釣った新鮮な魚が市場に水揚げされています。福島県では、資源保護のため、底引き網船は毎年7月と8月が禁漁期間に定められています。9月になり、底引き網船が再開となった相馬原釜地方卸売市場セリの模様をレポートします。

 

現場でこそ学べる技術

  1. 手際良く魚を運ぶお母さんたち
  2. 水揚げされたタチウオ
  3. 仲買人を囲みセリを見守ります

相馬原釜地方卸売市場のセリは、朝の7時30分からはじまります。この日は、①夜中に出港した船が水揚げした魚 ②早朝に出航した船が水揚げした魚 ③ホッキの水揚げ の計3回に分けてセリが行われました。

セリがはじまる30分前に市場に向かうと、そこにはカラフルなつなぎを着た女性の姿が多くみられました。相馬では、「陸の魚は女性が振り分ける」という言葉があるように、男性が船でとってきて、女性が種類や大きさごとに魚を仕分けます。

魚が入った黄色のカゴを並べ、準備が整ったら、仲買人の出番です。割り当てられた番号のバッジを帽子につけ、値段が書かれた紙をカゴの中に投げ入れます。セリと聞くと威勢のいい掛け声が飛び交うイメージでしたが、静かに集中して目利きをしていたみなさんの姿が印象的でした。

この日は、刺し網漁で捕獲したタチウオもカゴの中に並んでいました。銀色に光り輝くことから、海の刀剣ともいわれるタチウオ。イセエビやトラフグと同様、温暖化の影響で海水温が上昇したため、福島県沖でも獲れるようになった魚だそうです。漁師さんいわく、タチウオは淡白な味わいが特徴なんだとか。一度食べてみたいと思います!

今回のセリでは、1つの会社から3〜4人ほどがセリに参加していました。中には、10代から20代前半くらいの方が、仲買人の隣でセリの様子を見守る姿も。静かに感じたセリは、現場でしか学べない技術を伝承しているからかもしれない。そんなことを感じました。次の世代にどのように漁業をつないでいくのか。地域で考えていくべきテーマだと思います。

海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター:前野

 

 

イベント名相馬原釜地方卸売市場の見学
日程2023年9月15日(金)
場所相馬原釜地方卸売市場
主催相馬双葉漁協
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