レポート
2024.11.09

初の西日本!(後編)水族館がつなぐ海の生きものたち

みなさん、こんにちは!  海と日本プロジェクトinふくしまレポーターの清藤です。

遅くなりましたが、今回の海プロでは、西日本の海の魅力の続きについてご紹介します。前編では、海活のお話でしたが、後編では鳥羽水族館についてご紹介します!

鳥羽水族館は三重県鳥羽市の海沿いにある大きな水族館です。鳥羽市は水族館だけでなく、真珠島や鳥羽湾のクルーズ船など海を楽しめる機会がたくさんあります!

目移りしてしまうくらい魅力的なものがたくさんある鳥羽市。海っ子の私が、鳥羽水族館を選んだのは、日本で唯一ジュゴンに会える場所であるかつ、飼育種類数が日本一の約1200など海の魅力が詰まっているからです!

三重の海の景観は楽しんだので、次は海の中を楽しみたい。そういった思いもあり、鳥羽水族館へ向いました。

 

いざ、鳥羽水族館へ出発!

  1. マリンギャラリーにある世界一高価な貝。購入時の金額はなんと360万円
  2. 水族館から見える三重の海。真珠島が見えます
  3. オウムガイの成長過程。貝殻ができる様子はとても不思議でした

午前8時。ホテルを後にし、急いで、友人と一緒に電車で鳥羽市に向かいます。祝日で混雑を避けるためにも、午前9時の開園と同時に鳥羽水族館にダッシュ。

チケットを買って、いざ入園!   館内に入ってすぐ大きなクジラの模型が歓迎しているかのように展示されています。模型近くにある水槽にはウミガメやら色とりどりの魚がたくさん。水族館独特の館内の暗さも相まって、本当に海の中にいるような錯覚を起こしそうです。

どこから見ようか迷っていると館内マップを発見。AからLの計12のエリア、それに加えて特別展示やマリンギャラリーなど、一日いても飽きないくらい見どころがたくさんあります。

とりあえず、順路に従って、まずはAエリアに。Aエリアでは、アシカやイルカのショーが楽しめます。しかし、朝一で行ったにもかかわらず、人が多すぎて見ることができませんでした。

順路に従い、アシカやアザラシの海獣エリアを通りつつ、次はCエリア「古代の海」へ。生きた化石といわれるカブトガニやオウムガイ、海の掃除屋のダイオウグソクムシなど、歴史を感じる生物たちがたくさんいます。

このエリアで特に驚いたことは、オウムガイの成長していく様子を観察できることです。オウムガイの卵から、貝殻の部分ができていく貴重なところを見ることができます! また、このエリアではアンモナイトも展示されており、いわき市との共通点があり少し嬉しくなりました。

スナメリとの出会い

  1. ドクターフィッシュを友達と取り合いました
  2. 伊勢エビのピラミッド。どの個体も上に登ろうと必死な感じでした
  3. 初めて見たスナメリ。体が真っ白で、とてもきれいでした

Cエリアを見終わり、館内の4分の1しか見ていないにもかかわらず、満足感は最高潮に。途中から順序など気にせず、見たいところから館内を探索しました。半分以上を見終わり、向かったのはEエリア。Eエリアでは伊勢志摩の海、日本の海をテーマにした海が表現されています。

スロープを降り、まず目に入ったのは伊勢エビの水槽。今まで見たどのエビよりも伊勢エビは大きくて立派で圧巻されました。伊勢エビといえば三重県ならではのものというイメージがありますが、ここ最近、いわき市の海でも伊勢エビがとれるようになりました。

生態系が変化していく様子を日常生活で感じることが増えているなと思いつつ、真ん中の一番大きな水槽へ。そこにいたのはスナメリというイルカに似た生き物でした。人生で初めて聞いた名前で、解説をじっくり読むと、スナメリは小型の歯クジラの仲間で、ペルシャ湾から日本にかけて生息しているとのこと。

水槽の中を悠々と泳ぐ様子は瞬きを忘れるくらいきれいで、初めて海の生き物になりたいと思ったほどです。しばらく水槽の前に立ち尽くしていましたが、帰りの電車の時間が迫っており、惜しみながら移動しました。

 

海にはたくさんの未知が眠っている!

  1. 日本の川をイメージした水槽。音まで再現されており、こだわりを感じます
  2. 知っているウニと異なりすぎて、驚きました
  3. 大きくてかわいいジュゴン。みんなが好きになってしまう理由が分かりました

館内探索もようやく終盤へ! エイやタコに触れることができるコーナーを体験しつつ、近くにあった「へんな生きもの研究所」に入ります。この研究所では、その名の通り、不思議な海の生きものたちに出会うことができます。

エイリアンみたいな触手の生きものや、毒々しい見た目をした生きもの、さらには、目や口が全く分からない生きものなど。日常生活ではまず見ることのない海の生きものが飼育されており、一歩一歩進むたびにドキドキ感が増していきます。研究所を出ると、友人と 「海の生きものって面白い!」 という感想が飛び交いました。

そして、最後は当初の目的であったジュゴンの水槽に向かいます! 水槽前にはたくさんの人だかりがありましたが、小柄なことを活かし、何とか最前列までたどり着けました。初めて見たジュゴンは海藻をもぐもぐと食べており、丸みを帯びたフォルムがなんとも言えないくらい愛らしかったです。シャッターボタンを押す手をやめられず、写真をたくさん撮ってしまいました。

全てのエリアを回り終え、地元の水族館とは見せ方や飼育されている生きものも異なり、すごく面白かったです。ただ、どんなに珍しい体験をしても、帰るころには地元の海が恋しくなってしまいました。

また、水族館はただ海の生きものたちを飼育しているだけではなく、海と人間の生活をつなぐ役割もあるのだと思いました。普段、海に関わる仕事をしなければ海の中がどうなっているか知る由もないので、水族館のような学びを得られる施設が如何に重要かに気づきました。

まとめとして、今回の三重の旅では、海の景色も海の生きもの、たくさんの海の魅力に触れることができました。加えて、私にとっては地元いわき市の海が馴染み深く、大事な場所なのだと再確認する旅にもなりました!

 

イベント詳細

イベント名三重の海
場所鳥羽水族館

レポーター紹介

清藤杏加(せいとう・きょうか)

福島工業高等専門学校ビジネスコミュニケーション学専攻に在学中。出身はいわき市四倉町。魚は見るのも食べるのも大好き。四倉を中心に福島県の海の魅力を発信!

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