レポート
2024.08.30

海でお昼休みを過ごしたら、仕事がはかどりまくった!

 

みなさん、こんにちは! 海と日本プロジェクト in ふくしま、レポーターの染矢です。

いわき市は近頃、暑さが少しずつ和らぎ秋の気配を感じます。季節が変わると、海での過ごし方も変化します。

海なし県出身の私が、海の街で働き始めて驚いたことがありました。それは仕事の合間に海に行くということ。

いわきで仕事をしていると「仕事が始まる前に海に行ってきた!」「お昼休みは海で過ごすよ」と話す人がいて、「なんて贅沢な休息の時間なんだ!!私もいつかその贅沢を堪能するぞ!」と密かにその時が来る日を待ちわびていました。

 

決行の時来る!

  1. 魚介市場やレストラン、お土産が集まるいわき・ら・ら・ミュウ
  2. ひとつひとつ丁寧に手作りされたハンバーガーは優しい味がした
  3. 私のお尻をがっちりと支えてくれた頼もしいコンクリートのベンチ

8月某日、日本列島に勢力の強い台風が九州に上陸。台風が近づいているせいか、風が強く太陽は分厚い雲にすっぽり隠れています。日焼けも気にならず、風もビュンビュン吹いていて、涼しい。私にとっては「海でお昼休み」にぴったりの天気です。

私たちの事務局があるオフィスから海までは徒歩10分。心の中でスキップしながらルンルン気分でやってきたのは、小名浜港にあるアクアマリンパーク。

港を囲むようにして、いわき市観光物産センターのいわき・ら・ら・ミュウ、環境水族館アクアマリンふくしまが立ち並び、観光遊覧船なども楽しめる市内屈指の観光スポットです。休憩するのにぴったりなベンチも点在していて、私の念願を果たすために用意されたのでは!? と勘違いしてしまうほど、海でお昼休みにぴったりな場所です。

まずは、いわき・ら・ら・ミュウでテイクアウトできるランチ探し。せっかくなら魚を食べたいところでしたが、テイクアウトできるお店がなく、いわきの老舗ハンバーガー店「れたす」のハンバーガーを購入。待ちに待った「海でお昼休み」のスタートです!

港に点在するベンチの種類はさまざま。かもめモチーフの屋根付ベンチ、植木の木陰ベンチ、スタンダードな木製ベンチ……。その中から、海がよく見渡せるいちばん高さのあるコンクリートのベンチを選びました。おしゃれに言い換えれば、ハイチェアといったところでしょうか。

早速特等席に座り、海を眺めながらハンバーガーに食らいつきます。港の海は、防波堤があるのでほとんど波がなく、悪天候のせいで海の色も霞んでいます。浜辺の海と比べると見栄えはしないですが、やはり海を見ていると心がスカッと晴れて、開放的な気持ちになります。

 

仕事で疲れたら、海へ行け!

  1. ひとしきり泳いだカモメは、フェンスに止まり海を眺めていた
  2. 「港に帰ってきましたよ。手を振ってみましょう〜」と船内ガイドの声が
  3. デッキの上にいるのに、海の中に入っているような不思議な感覚に

ボケーっとしていると、どこからかカモメが飛んできて、プカプカと泳ぎ始めました。ランチを共にする仲間の登場です! カモメは一定の場所に留まって泳ぎ続けます。足かきを一生懸命しているはずなのに、なんてことないような涼しい顔をして泳ぐ姿は、妙に中毒性があります。

そのうち、出航していた観光遊覧船が港に戻ってきました。ちょうど遊びに来ていた近所の中学生たちが、船に向かって手を振っています。曇り色の霞んだ海に、白亜の船が彩りを加えています。水面をスーッと滑るように走る船の姿にしばし見とれてしまいました。

ハンバーガーを食べ、さらに気分が良くなった私は、コンクリートのハイチェアにゴロンと寝そべってみました。風の音、カモメの鳴き声……そして、なぜか背後から大きな波の音が聞こえてきます! 驚いて後ろを振り返ると、コンクリートの地面が一部だけデッキになっており、その下から「ザブーン、ザッブーン!」と波音が響いています。

デッキの上に立ってみると、あれ、今海で泳いでるのかしら!?と錯覚しまうほど波音が、ダイレクトに伝わってきます。体を濡らさずに海に入れる、「フィール海水浴場」と勝手に名付けてみました。

そんなことをしていたら、あっという間にタイムアップ。毎回お昼休みは事務所で過ごし、ランチを食べながらスマホ中毒をしていた私が、この日は一度もスマホを開くことはありませんでした。スマホの代わりに移ろいゆく海を眺めていたおかげか、いつもより頭も体もしっかり休むことができ、すっきりとした気分になったのです! 

実は、海には体や心のメンタルにいい影響を与える効果があるといわれています。海水の成分比が妊娠中の母体の羊水と近いといわれており、海に安らぎや癒しを感じるのは、安心に包まれた母なる体内への回帰という説があります。また、波のリズムには揺らぎがあり、体内の鼓動や呼吸のリズムにも波と同じ揺らぎがあることから、心地よいと感じるという説もあるようです。

つまり、仕事に追われて疲れ果てた状態の時こそ、海に行くベストタイミングというわけです! 海でのリラックスタイムのおかげで、午後の仕事もはかどりまくって、海で過ごすお昼休みは想像以上に最高でした! 今後も仕事の合間を縫って、積極的に心と体を癒やしに海へ足を運びたいと思います。

 

イベント詳細

イベント名海でお昼休み

レポーター紹介

染矢 優香(そめや・ゆか)

埼玉県所沢市出身。2021年にいわき市へ移住。旅行ガイドブックの編集・ライターを経て、現在いわき市でフリーランスとして活動中。

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