みなさんこんにちは。
海と日本プロジェクトinふくしま、レポーターの前野です。
4月17日、イオンモールいわき小名浜で小中学生を対象に、「わたしたちが、できること。ー海ゴミ削減アクションー」が開催されました。
イオンモールいわき小名浜では、地球環境について考える日として提案された記念日「アースデー」である4月22日を中心に、4月15日から4月24日までの10日間「イオンモールのアースデー」を開催しており、数あるイベントの一つとして本イベントも行われました。
今回のイベントの講師を務めたのは、アクアマリンふくしまでシーラカンスの研究・保全活動などに取り組まれている岩田雅光さんと、海岸に落ちているマイクロプラスチックを使ったアクセサリー作りのワークショップを開催されている『better days』の正木里奈さんです。お二人は、普段からビーチクリーン活動やイベントなど、福島県を中心に環境問題に関する取り組みを行っています。
今日は、このイベントについてレポートしていきます。
イベントではまず、岩田さんが現在海で起きている環境問題についてお話してくださいました。
海洋ゴミの代表的な被害には、①漁網がからまってしまうこと、②海洋ゴミを誤って食べてしまうこと、③細かく分解されマイクロプラスチックになり、永続的に海に浮遊・堆積してしまうことの三つが挙げられ、なんとその被害は海底150メートルから700メートルの場所に生息している深海魚「シーラカンス」にまで及んでいるそうです。
環境問題が注目され、海の清掃活動が徐々に広まりつつある日本ですが、海洋ゴミは別の国から漂流してくるものも多いため、世界が一体となって取り組むべき課題であると改めて気付かされました。
海洋ゴミについて学んだ後は、近くの岩間海岸にバスで移動し清掃活動を行いました。砂浜に落ちているペットボトル・ビニール袋など様々なゴミを、種類ごとに分けて集めていきます。中には、自分の顔よりも大きなゴミが落ちているのを見つけた子がいて、「自分の家の近くに、こんなに大きなゴミが落ちているなんて知らなかった! 」とびっくりした様子で話してくれました。
普段何気なく歩いている砂浜も、視点や目的が変わると歩き方や楽しみ方も全く変わっていきますよね。
海をバックに、集めた海洋ゴミと一緒に全員の集合写真を撮影した後は、再びイオンモールに戻りいよいよアクセサリー作りの開始です。
つくりたいアクセサリーのイメージを決めた人から、貝殻や自分の名前のイニシャルの型に、レジンとさっき拾ってきたマイクロプラスチックの破片を流し入れていきます。レジンが固まるのを待っている間も、岩田さんのお話の中で学んだことを家族で話すなど、ものづくりを通してさらに海や環境について興味が深まっている様子でした。
そうこうしているうちに、オリジナルアクセサリーが出来上がり、最後の仕上げをしていたスタッフから子どもたちの手に完成したアクセサリーがわたっていきます。
将来、動物の飼育員になりたいと話していた子はハリネズミのキーホルダーを、カラフルなものが好きと話していた子は、虹色の貝殻のイヤリングを作り、さっそく自分のカバンにつけたり身につけたりと、子どもたちは喜びと達成感でいっぱいでした。
海で海洋ゴミを拾い、拾ったマイクロプラスチックを使ってアクセサリーをつくる。
今回のイベントのように、年齢関係なく環境問題を解決するためにみんなが楽しく行動につなげられる機会がもっと増えると、環境に対する日常の意識が変わってくるのかもしれません。
まずは、私も自分にできることからはじめたいと思います。
海と日本プロジェクトinふくしまレポーター 前野
イベント名 | わたしたちが、できること。ー海ゴミ削減アクションー |
参加人数 | 28人 |
日程 | 2022年4月17日 |
場所 | イオンモールいわき小名浜 |
主催 | イオンモール株式会社 |
協力 | アクアマリンふくしま岩田雅光さん、better days |