桜が紐解く海辺のまち〜③相馬・南相馬の桜〜

2023-4-7
海と日本PROJECT in ふくしま

 

みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクトinふくしまレポーターの前野です!
福島県浜通りの桜情報をお届けするシリーズ「桜が紐解く海辺のまち」。第1回と第2回は新地の桜をお届けしました。第3回目の今回は、相馬市・南相馬市の桜情報をお伝えします。

 

松川浦の春を彩る桜

  1. 夕暮れ時の松川浦
  2. 花茎山に桜が咲きます
  3. 近くには造船場がありました

相馬市では、尾浜地区に咲く桜を見つけました。尾浜地区は、福島県唯一の潟湖「松川浦」があり、ヒトエグサという種類のあおさ(あおのり)の養殖、潮干狩りなどが盛んです。今回訪れた時は、松川浦桟橋や鵜の尾岬展望台は閉鎖中で、桜の様子を近くからみることはできませんでしたが、遠くからでもはっきりとわかるくらい水茎山の桜が綺麗に咲いていました。

実は、水茎山の桜が咲く景色を歌った和歌が、松川浦十二景和歌の一つに入っています。
「うつくし絵も 及ばんものか 桜咲く 水茎山の 春の面影」
=桜の花盛りの水茎山のすばらしい春景色には、どんな絵もとうていおよばないだろう。

 詠まれた和歌のように、この日も薄い色や濃い色などさまざまな種類の桜が山全体を桃色に染めていました! しかし、桟橋が閉鎖されているため観光客の姿は少なく、桜が満開に咲いてはいるものの、まちはどこか物悲しい雰囲気が漂っているように感じました。

 

いざという時の目印に

  1. 新設された神社の鳥居から見渡す花茎山
  2. さまざまな海の神が祀られています
  3. 樹齢1000年を超える桜の子孫

潟湖内にある松川浦港沿いを歩いていると、綺麗な鳥居があらわれ、高台には朱色の神社が建っていました。朱色の神社は川口稲荷神社という名前で、航海と大漁の守り神として建立されたそうです。

原釜地区にあった貴船神社、安波多杉明神社、船玉天姫建神社もここの境内に移され、松川浦に出入りする船の守り神として信仰されてきました。地震の影響で何度も被災した鳥居は2022年末に再建され、ここからも水茎山の桜を眺めることができます。

 

続いて訪れたのは、南相馬市原町区の北泉海浜総合公園にある「きぼうの桜」です。北泉海浜総合公園は別名「原町シーサイドパーク」とも呼ばれ、大人も子どもも遊べるスポット。

きぼうの桜は、一般社団法人ワンアースが行う東日本大震災の伝承事業。植えられている宇宙桜は、樹齢千年を超える名桜の子孫の種であるため、長い間避難の目印となることが期待されています。遊具の隣に植えられた桜を、公園に立ち寄った数名の方も近くに寄って眺めていました。

今年訪れた時にはもう葉桜になってしまっていましたが、一部淡いピンク色の桜を咲かせていた宇宙桜。来年こそ満開の桜を眺めたいと思います!

海と日本プロジェクトinふくしま レポーター 前野

イベント名桜が紐解く海辺のまち〜③相馬・南相馬の桜〜
日程2023年4月5日(水)
場所相馬市・南相馬市沿岸
  • 「桜が紐解く海辺のまち〜③相馬・南相馬の桜〜」
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