みなさんこんにちは、海と日本プロジェクトinふくしま、専任事務局員の小松です。梅雨に入り、なんとなく気の沈むような日が続いていますが、露の晴れ間に恵まれた6月17日(日)、いわき市にある海浜少年自然の家が主催する海遊びイベント「遊ぼう! 初夏の海で」が開催されました。
この企画は、磯遊びや港での釣りなど「海遊び」にフォーカスした遊びのイベント。親子連れに海の遊び方を伝え、海の魅力を知ってもらおうと毎年開催されているものです。この日は、家族連れおよそ20組が参加。指導員からのレクチャーのあと、舟戸海岸、久之浜漁港での魚釣りや磯遊びをしました。
舟戸海岸は、常に磯場が露出しており、磯遊びをするのに最適な場所。参加者は、指導員から「必ずライフジャケットを着ること」「塗れた緑色の海草をできるだけ踏まないようにすること」などの注意を受けたうえで、カニやウニなどを捕まえたり、魚を釣ったりと、思い思いに磯遊びを楽しんでいました。
磯遊びというと「危険」というイメージもありますが、常に岩が露出しているような箇所であれば、潮位に左右されにくく、安全に遊びやすくなります。また、海の危険なポイントについてしっかりとレクチャーを受けることで、注意すべきこと、最低限のルールを知ることができます。
東日本大震災後は、復興工事や放射能などの影響で磯遊びを避ける人が多かったようですが、ここ数年、こうした磯遊びのイベントや、海浜自然の家への宿泊客が増えてきているそうです。一旦は距離が離れてしまった海ですが、こうしたイベントを続けてきたことで、海と人との距離が再び縮まってきてもいるのです。
磯遊びは、なんといっても小さな海の生物との触れ合いが醍醐味。この日は、カニやヤドカリ、アメフラシ、ウニなどが見つかりました。皆さんそれぞれに、触ってみたり、水槽に入れて眺めてみたり。子どもたちは好奇心の赴くまま、磯遊びを満喫していました。
海で遊ぶということ自体が減っている現代。たった一度でも、こうして「磯の思い出」を作っていくことが、海との距離感を縮めることにつながるのではないでしょうか。面白い、楽しい、そんな海の思い出が積み重なって、「また海へ行ってみよう」という動機につながるわけですから。
その大前提となるのが、海の危険を知ること。初めて磯場を訪れるという参加者が多いなか、親切丁寧に、初歩的なことからレクチャーしている指導員の皆さんの動きには頭が下がります。海の楽しさと同時に、海の危険も真っ正面から伝えていく活動。海と日本プロジェクトinふくしまも応援していきます!
イベント名 | 遊ぼう! 初夏の海で |
参加人数 | 40名 |
日程 | 2018年6月17日(日) |
場所 | いわき市舟戸海岸、久之浜漁港 |
主催 | いわき海浜自然の家 |