7月27日、双葉郡楢葉町にてみんなで作るライブアートイベント「みんなで描こう!ならはのシャケパレード」が開催されました。ライブペイントは、楢葉町にある交流施設、みんなの交流館ならはCANvasの1周年イベントの一環として行われました。
ライブペイントを仕掛けたのは、いわきでサンマパレードや小名浜リスポでの閉館ペイントなどを手掛けてきたデザイナー、高木市之助さん。楢葉町の名産である木戸川の鮭を模したローラーを作成。イベント当日には、親子連れを中心に数十名の方が思い思いの色でキャンバスに鮭を描いていきました。
楢葉町の真ん中を流れる木戸川は、本州でも有数の鮭の遡上数を誇り、毎年秋に鮭が戻ってくる風景は、楢葉町の風物詩ともなっていました。震災前は年に7万から10万匹の鮭が戻ってきており、日本一の遡上数を誇ったこともあります。
ところが、東日本大震災と津波により木戸川漁協は壊滅的な被害を受け、さらには原発事故により4年半もの避難を余儀なくされました。
鮭の稚魚の放流が再開されたのは、避難指示解除後の2016年の春。川から旅立った鮭は、北太平洋を回遊し産卵のために生まれた川へと戻ってきます。戻ってくるまでの期間は3~4年と言われており、今年の秋にはある一定の数が戻ってくるとのこと。
「みんなで描こう!シャケパレード」には、そんな楢葉町の名物であり、誇りでもある鮭にもっと戻ってきてほしいという願いも込めて行われたとのことです。
木戸川漁業協同組合によると、昨年の木戸川での鮭の捕獲数は3414匹に留まりました。今年はどれだけの鮭が戻ってくるのでしょうか。みんなの交流館ならはCANvasに描かれたシャケパレードの壁画とともに、秋の木戸川の鮭も要チェックですね。遡上時期は10月〜11月上旬頃です!
写真提供|トップ画像・青木裕介さん、中段2枚目・高木市之助さん
イベント名 | みんなで描こう! ならはのシャケパレード |
参加人数 | 30名 |
日程 | 2019年7月27日 |
場所 | みんなの交流館ならはCANvas |