漁業や水産業を学ぶ高校生たちの日常を知ってもらおうと、いわき市のいわき海星高校が、海の日に合わせて練習船「福島丸」を一般公開しました。生徒の父兄やOBなどを中心に、家族連れが1000人近くが参加。小名浜港が多くの人たちで賑わいました。
いわき海星高校の福島丸は、船員など目指す生徒たちの練習船で、ハワイ沖でのマグロはえ縄漁の実習に使われています。一度出港すると2カ月間にわたり、船内で技術実習をしながら共同生活を行います。漁獲したマグロやサバなどは高校生たちが自ら加工。市内のスーパー等でも販売されています。
高校では、小名浜港に係留している船を海の日に合わせて公開しています。普段は見ることのできない船内を実際に見学出来る特別なイベントだけに、会場には多くの人たちが訪れ、操舵室などふだん入ることが出来ない船の中の見て楽しんでいました。
また、食品加工などを学ぶ生徒たちの取り組みや、実際に商品化されている「サバの缶詰」などの加工品の製造過程に関するパネル展示などもあり、訪れた人たちが興味深そうに展示に見入っていました。地元の水産高校の取り組みを通じて海を知り、海との距離を縮めるイベントになったようです。
福島丸が漁獲したマグロやサバなどは、実際に商品化され、地元のスーパー等でも販売されていますが、生徒たちが船上でどのような生活を送り、どのようなことを学んでいるかまでは、よくわからない方がほとんどではないでしょうか。普段は見ることのできない船の暮らしを想像し、そして彼ら水産高校の生徒たちを応援することで、海との付き合い方も、より深まるような気がします。
イベント名 | 平成28年度福島丸船内見学会 |
参加人数 | 1000 |
日程 | 2016年7月18日(月) |
場所 | 小名浜港 |
主催 | いわき海星高校 |