いわき市折戸地区の「中之作港盆踊り大会」が8月13日、折戸多目的広場で開催されました。この盆踊りは、東日本大震災の影響で途絶えていたものの、関係者の積極的な取り組みによって2024年に復活。今年で2年連続の開催となりました。参加者たちは、大漁旗をあしらったやぐらを囲み、軽快なお囃子に合わせて踊り流していました。
折戸地区では、40年以上前から盆踊り大会を開催していましたが、2011年の東日本大震災で被災。やぐらなどの道具が流失し、長期間、祭りを開催できなくなってしまいました。ですが、再開を願う人たちの強い思いもあり、昨年、見事に復活。今年も、参加者と地元の子どもたちがお囃子の練習を重ね、本番に向けて準備を進めてきました。
当日はミニライブや震災犠牲者と新盆の供養も行われ、集まった人たちは、亡くなった人たちに思い馳せながら、平和や復興への思いを新たにしている様子でした。震災で失われた営みを、少しずつ取り戻しつつある中之作地区。NPO法人「中之作プロジェクト」が主導する古民家再生などの取り組みも進んでいます。古くて新しい中之作の「港町スタイル」、今後も注目を集めそうです。