みなさんこんにちは!
海と日本プロジェクト inふくしまレポーターの前野です。
2022年10月23日(日)、神白海岸で「うみべのあさ TSUDOI」が開催されました。この日は約40名が集まり、早朝にビーチクリーンを行ったあとに、市内の飲食店や企業、高校の協力のもと海辺でのマルシェイベントが行われ、休日の朝の時間を海辺で楽しんでもらいました。
このイベントの主催を務めたのは、海と日本プロジェクト in ふくしまのスピンオフ企画として誕生した「OFF-SEASON LAB(オフシーズンラボ)」と、「BEACH CLEAN IWAKI」です。OFF-SEASON LABは、海のメインシーズンである夏以外の「オフシーズン」に海との関わり方を実践・探究する活動を、BEACH CLEAN IWAKIは、2021年11月から活動をはじめ、月に一回、いわき市内の海岸でビーチクリーン活動を行っています。
イベントではまず、BEACH CLEAN IWAKI代表を務める吉田さんの指揮のもと、神白海岸でのビーチクリーンが行われました。トングを使い、砂浜に落ちている海ゴミを拾っていく参加者のみなさん。タイヤやペットボトルなど35袋分のゴミが集まり、流れ着いたゴミや捨てられていたゴミの多さを改めて実感しました。
その後は、海と日本プロジェクトで制作した紙芝居の読み聞かせを行いました。紙芝居では、福島の日本の海の現状、世界で起きている環境問題についてをお話ししました。環境問題についてはなんとなく知ってても、具体的なごみの数を知らない人も多く、「世界では毎年800万トン(東京スカイツリーおよそ222基分)ものゴミが海に流出している」というシーンでは、楽しく紙芝居を聞いていたこどもたちも、その数の多さにびっくりしていました。
まちや海辺にゴミをポイ捨てしないこと、プラスチックを使う量を減らすことなど、日常で私たちが意識することを確認し、紙芝居は終了。いよいよ、みなさんお待ちかねのマルシェがスタートしました。
マルシェでは、2021年に岐阜からいわきに移住し、イベントやマルシェでコーヒーの提供を行う「トモヘイ商店」によるコーヒーの振る舞い、創業99年の魚屋「おのざき」の4代目取締役を務める「小野崎雄一さん」によるアラ汁の振る舞い、いわきで予約制で焼き菓子やケーキの販売を行う「cafe SHUCROOM」による焼き菓子販売、福島県広野町で江戸時代から続く米農家「新妻有機農園」による新米の振る舞いとお米・日本酒の販売、小名浜海星高校水産クラブ「模擬会社海星屋(ひとでや)」によるキーホルダーの販売が行われました。
寒い体をあっためようとアラ汁やコーヒーを飲む方、アラ汁と一緒に新米を頬張る方、焼き菓子を片手に海辺でゆったりと過ごす方など、みなさん思い思いにマルシェや海辺を楽しんでいる様子が印象的でした。普段なかなか話す機会のない生産者や事業者の話を聞けてよかったという声も聞かれ、新たな交流が生まれるイベントになりました。
OFF-SEASON LABの第一回目として行った今回のイベントでしたが、いろんな人が思い思いに過ごせる「余白」が、自分にしっくりくる海の楽しみ方を見つけるきっかけになるのではないかと感じました。複数人と過ごす場合、一人で過ごす場合、それぞれの海辺で過ごし方を今後も研究していきます!
(写真クレジット:Michifumi Okuta)
海と日本プロジェクト inふくしまレポーター 前野
イベント名 | うみべのあさ TSUDOI |
参加人数 | 44名 |
日程 | 2022年10月23日(日) |
場所 | 神白海岸 |
主催 | 海と日本プロジェクトinふくしま、BEACH CLEAN IWAKI |
協賛 | トモヘイ商店、小野崎雄一さん、cafe SHUCROOM、新妻有機農園、小名浜海星高校水産クラブ |