こんにちは、海と日本プロジェクトinふくしま、レポーターの正木です。
11月10日、海と日本プロジェクトinふくしまがコラボした、いわき市水産課主催の食育プロジェクト「さわってみよう! はじめてのおさかな教室」いわき市の豊間保育園で開催され、年長さん9名に参加してもらいました。
このプロジェクトは、いわき市内の魚食の普及や環境保全を行っているチームが1つに集まって、幼稚園をめぐり、いわきの海や魚の魅力や環境を守る大切さを伝えたいと行っているもので、去年から始まっています。今回は、このプロジェクトの今年3回目のイベントが開催されたので、その様子をレポートしたいと思います。
前回はダンスからスタートしましたが、今回のおさかな教室は、「魚拓づくり」からスタートです!
魚拓のために用意された「イカ」「ユメカサゴ」「ムシガレイ」「ヤナギカレイ」「マコガレイ」を園児に見せながら、お魚豆知識クイズを出していきます。それぞれの魚の名前やイカの口が触手の中にあることを学びました。その後は、海星高校の生徒に手伝ってもらいながら魚拓づくりのスタートです。魚にわたを詰め、好きな色を重ねて布に移します。今日も個性豊かで素敵なアート作品が生まれました。
次は、みんな大好き、いわき市の観光情報ナビゲーターの「フラおじさん」とさんまのポーポー焼きのダンスです。園児たちはフラおじさんの登場に大興奮。体を大きく使って楽しそうにダンスを踊っていました。
ちなみに、「さんまのポーポー焼きのダンス」は、いわき市の「魅せる課」が作成したものです。「ポーポー焼き〜♪ 」のあのフレーズは、スーパーなどで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
最後は、「いわきのみみみ」と「いま、うみでおきていること」という2つの紙芝居の読み聞かせです。今回は、海星高校の生徒が読み聞かせをしてくれました。
1つ目はいわき市内ですり身の食育プロジェクトを行っている「みみみプロジェクト」で作られた「いわきのみみみ」の読み聞かせです。いわきの海の特徴である「潮目」や海にいるお魚のこと、いわきの魚食文化を学ぶことができます。
一旦立ち上がって体を動かします。「おさかなになった気持ちでゆらゆら〜」と高校生。 園児もノリノリで魚になりきります。もう少しお話が聞けそうなので、読み聞かせをもう1つ聞いてもらいます。
もう1つの紙芝居のテーマは「いま、うみでおきていること」です。これは、海と日本プロジェクトとコラボして作成したもので、海にプラスチックゴミが溢れていることやその問題を解決するためにはどうしたらいいか、ということをイラストや写真を使って学ぶことができます。園児たちは、1つ目の紙芝居を聞いていた時とは違い、真剣な表情で海の環境について学んでいました。「海にはゴミ捨てちゃいけないんだよ」と読み手の先回りをして答えてくれる子もたくさん! さすが浜っ子です。
これからは、「ゴミは分別すること」「海にゴミを捨てないこと」を約束して、今日のお勉強は終わりです。
おさかな教室の後、年長さんからお魚の絵とお菓子のプレゼントが!。素敵な絵をいただいて、プロジェクトメンバーもほっこり。ありがとうございます。
その後は、水産加工をしている会社「福や」がその場で焼いた、ほし型のポーポー焼きをみんなでパクリ。
「美味しい!!」と大好評。全員が残さずに食べていて、お代わりしてくれる子やまた食べたいと言ってくれる子もたくさんいました。
紙芝居を使って園児たちに学んでもらったように、いま、海の中ではプラスチックゴミが絡まったり、誤飲をして死んでしまう海の生き物がたくさんいます。2025年には、ゴミの量が魚の量を上回るとも言われています。このままだと、園児たちが大人になる頃には魚が食べられなくなったり、海で遊べない、なんて未来がきてもおかしくありませんよね。
今回のイベントのように、実際に魚に触れて身近に感じることで、海や魚に興味をもつきっかけになってくれたら嬉しいです。
大人の私たちも、海を身近に感じて生活しているからこそ、率先して海に興味をもって大切にしていかなくてはいけないなと感じたおさかな教室になりました。
まずは、「分別する」「海にゴミは捨てない!」ですね。
イベント名 | さわってみよう はじめてのおさかな教室 |
参加人数 | 9名 |
日程 | 2020年11月10日 |
場所 | いわき市豊間保育園 |
主催 | いわき市水産課 |
協力 | 福島県立いわき海星高等学校 |