いわき市の道の駅よつくら港では、子どもたちに地元の海のことを知ってもらおうと、いわき市の名産でもあるタコをつかった「タコの釜茹で体験」が開かれました。地元でとれた常磐沖のタコを使い、解体から塩揉み、足踏みそして釜茹でと、工程をすべて体験しようというもので、大勢の家族連れが参加しました。
とても元気なタコですが、容赦なく捌いていきます。まずは頭と脚を切り離し、頭に詰まった内臓をきれいに外し、掃除していきます。続いて行うのが、足踏み。踏めば踏むほど、タコが柔らかくなりおいしくなるそうです。タコはまだうねうね動いていますが、子どもたちも遠慮なく踏んでいきます。その後、ぬめりを取り、釜茹でに。
普段、何気なく食べているタコですが、茹でて食べるまでの工程を知る子どもはほとんどいません。参加した人たちも、歓声を上げながらタコをさばき、命を頂く尊さを学び取ったようです。釜茹でにしたタコは、まさに絶品。自分たちが踏んだタコだけに、ひときわおいしさが感じられたのではないでしょうか。
私たちの食は、年々便利で快適になりつつも、生産の現場からは遠く離れつつあります。その距離を縮めて、地域の食と向き合おうというのが今回のイベントの主旨でした。原発事故で、1度は地元の食を諦めざるを得なかったわたしたち。このようなイベントを通じて、海の恵みを再確認し、地域と食を根底から見つめ直したいものです。
イベント名 | タコの釜茹で体験 |
参加人数 | 40人 |
日程 | 2016年9月24日 |
場所 | 道の駅よつくら |