レポート
2021.07.15

相双地域をドライブ➀ 原釜尾浜海水浴場

 

みなさん、こんにちは。海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの松井です。

先週末、実家のある福島市に帰る用事がありました。普段なら高速道路を使っていわきに戻るのですが、相双地域の方にも足を延ばしてみたいと思い、海沿いをドライブしながらいわきに戻ってきました。今回はその様子をお伝えします。

今回紹介するのは、相馬市にある原釜尾浜海水浴場。遠浅で穏やかな海で、平成13年には環境省指定「日本の水浴場88選」に選ばれるなど、福島県内では有名な海水浴場です。同海水浴場は震災により大きなダメージを受け、遊泳できない状態が続いていましたが、2018年に震災後8年ぶりとなる再開を果たしました。福島市から車で1時間ほどでサクッと行けるので、遊びに行く機会も多く、私にとっては身近な海水浴場です。

 

多様な魅力を持つ原釜尾浜海水浴場

  1. 様々な生き物がいて磯遊びにもぴったりです
  2. 相馬港の災害復旧事業の記録が刻まれた石碑
  3. 海の家が建っていると、いよいよ海開きという感じがしますね

 

原釜尾浜海水浴場についたのは朝の10時頃で、その日はかなり天気が良く、少し砂浜を歩くだけでも汗をかいてしまうほど、じりじりと太陽が照りつけていました。

原釜尾浜海水浴場は近くに磯場があり、様々な生き物が生息しています。この時もハゼの稚魚のような小さな魚やカニなどを見つけることができました。泳ぐのが苦手なお子さんでも、泳ぐだけでない海での遊び方を知り、そのうえ、磯で暮らす生き物の生態について学ぶ良いきっかけになるのではないでしょうか。この磯場を使った子供向けの教育プログラムなどがあっても面白そうですね。

さらに原釜尾浜海水浴場の近くには、伝承鎮魂記念館という施設があります。そこには、相馬市の震災前の風景や震災直後の被害の様子を捉えた写真が展示されていました。震災直後の様子は写真で見ても相当ショッキングで、当時被害を受けた周辺に暮らしていた方の心労は計り知れません。

現在の海水浴場の様子からは、震災によるダメージはほとんど感じられなくなっています。震災当時の様子と、現在の様子を比べると、この状態に回復するまで復興に関わってきた方々の苦労がしのばれます。私も震災前から相馬という土地が受け継いできた伝統や魅力について、より深く学んでいきたいと思います。

改めてこの原釜海水浴場の魅力について考えてみると、まず、単純に海水浴を楽しむことができること。それに加えて、生態系について学ぶ良いきっかけになったり、災害について考えさせられたりと、多様な魅力を持ったところではないでしょうか。

コロナ禍で、海開きを断念する海水浴場も多い中、原釜尾浜海水浴場は去年に引き続き、感染防止対策をとりながら、7月17日に海開きが行われます。

すでに海水浴場では、海開きに向けて着々と準備が進められています。海の家も建設されており、海水浴場からは、夏本番に向けた雰囲気の高まりを感じました。海開きは7月17日です。皆さん是非遊びに行ってみいてください!

海と日本プロジェクト in ふくしまレポーター:松井武郎

 

イベント詳細

イベント名原釜尾浜海水浴場
日程海開き7月17日〜8月22日
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