みなさんこんにちは。海プロ in ふくしま、レポーターの久保田貴大です。
新型コロナウイルスの影響で海に行くのも憚られるご時世。今年は今までにない退屈なゴールデンウィークとなってしまいました。
そんなゴールデンウィークでしたが、テイクアウトを始めた飲食店も多く、利用された方もいるかと思います。 自粛要請による休業の補償が不十分な飲食店にとっては、テイクアウト営業が頼みの綱となったところも多いかと思います。
しかし、そのテイクアウトに利用されるプラスチック容器が、海洋汚染に深刻な影響を与えているというニュースが報じられました。
新型コロナ対策で激増するプラスチックごみ、規制後退に懸念の声 – CNN.co.jp
タイ、持ち帰りや宅配増えてプラごみ増加の懸念…「収集量2倍に」 – 読売オンライン
昨年の4~5月にかけて開催された国際会議で、汚れたプラスチックごみの国家間の移動が禁止されて以降、世界各国でプラスチックごみ削減の動きが活発化していましたが、新型コロナウイルスの流行によりその動きが鈍化。
むしろ、テイクアウト需要の高まりによって、コロナ以前よりもさらに多くのプラスチックごみが海へと流れています。
新型コロナウイルスへの対応は命に係わる喫緊の課題ではあります。しかし同時に、海洋プラスチックごみの問題も、我々人類にとって非常に大きな脅威であることに変わりはありません。
そんな状況の中、福井県で昭和9年から洋食店を営んでいる企業が、テイクアウト需要に対応しつつ、海洋プラスチックごみの問題解決にも一役買いそうな画期的な商品を開発したようです。
業界初!「使い捨て岡持ち」がテイクアウト業界に革命を起こす! – PRWire
使い捨て岡持ち、その名も「OKAMOCHI」。ラーメン屋などの出前でよく使われる金属製の岡持ちから着想を得て開発されたようです。
「OKAMOCHI スタンダード」の他に、「OKAMOCHI デリバッグ」と「OKAMOCHI カフェバッグ」も用意し、様々なテイクアウト形態に対応しています。
紙質のシンプルなデザインで、使われるシーンを選びません。
さらに、原料にはサトウキビの搾りかすである「バガス」を利用しています。「バガス」は生分解性の原料であるため、土の中に入れると2~6か月で還ってしまう超環境型の製品。
地方の小さな飲食店が地球規模の課題に真っ向から取り組んだ、画期的な製品です。
実はこの記事を書いている私も、ここ最近はテイクアウトのお弁当に頼り切った生活をしています。通常通りの営業ができない飲食店を応援する意味では、非常に気持ちのいい買い物をした気分になるのですが、食べ終わった後必ず出てしまうお弁当容器のごみを見ると、得も言われぬ罪悪感に苛まれます。
そんなときに、こうした環境配慮型の容器を使うお店なら、テイクアウトで飲食店を応援しながら海洋ごみの削減にも貢献出来て、一石二鳥です。
もちろん私たち一人一人がごみの削減に努めることは必須ですが、大企業だけでなく、地方の小さなお店からこうした環境配慮の動きが広まっていることは非常に心強く感じます。
わたしたち消費者も、進んで環境配慮型の製品を選択し、こうした動きがより一般的になっていくといいですよね。
参考資料・画像出典
イベント名 | 新型コロナウイルスの影響で海にも影響が! |