みなさんこんにちは! 海プロ in ふくしまレポーターの久保田です。
去る7月10日金曜日、南相馬市の北泉海水浴場で、今月23日の海開きに向けた清掃活動が行われました。
当日は運良く梅雨の晴れ間となり、地元の企業やロータリークラブなど、約200名が北泉海水浴場に集合しました。
この日の清掃活動には南相馬市長も出席。さらには地元の学生が製作したビーチクリーナーのお披露目もありました。
清掃活動の開会式には南相馬市長も出席。昨年度震災・原発事故以来9年ぶりに海開きが行われ、今年も昨年に引き続き海開きを行う予定でしたが、新型コロナウイルスが全国的に拡大。海開きの判断はギリギリまでズレ込みましたが、なんとか今月23日のオープンに漕ぎ着けることができたようです。
開会式の中では、地元の専門学校「テクノアカデミー浜」の学生が製作したビーチクリーナーのお披露目がありました。金属の切り出しから学生の手で行ったというビーチクリーナーは、ジープに引かれて颯爽と砂浜を駆け巡り、流木やペットボトルのゴミなどあっという間に集めてしまいました。
さて、開会式が終わると、いよいよ清掃活動の開始です。
清掃活動はソーシャルディスタンスを保ちつつ、200名の参加者が海岸いっぱいに広がり行われました。海岸には流木や気の根っこなど自然由来の漂着物が多いようでしたが、中にはプラスチック容器や漁具のゴミも。
清掃活動の参加者は海水浴場の利用者に気持ちよく海の時間を過ごしてもらえるよう、ひとつひとつ丁寧に拾っていました。
そして、清掃活動には相双地区のご当地ヒーロー「ディネード」「アトモ」の姿も! さすがはみんなのヒーローとだけあって、他の参加者よりも素早く多くのゴミを集めていました。
清掃活動開始から1時間ほど経つと、ゴミ袋がいっぱいになるほどのゴミが集まりました。ビーチもきれいになり、いよいよ海開きに向けて準備万端です。
清掃活動を主催した市の担当の方によると、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、駐車場に入る車の台数を制限したり、ソーシャルディスタンスを保つためライフセーバーによる声かけを行い、2メートル間隔でコーンを設置するなどといった対策を行う予定とのことでした。
福島県内の他の海水浴場が相次いで今年の海開きを見送る中、北泉海水浴場がオープンに踏み切った経緯については、昨年震災以来9年ぶりに海開きができたその流れを絶やしたくないとの想いがあったそうです。南相馬にとって海開きは野馬追とともに地域の一大イベント。北泉海水浴場ではサーフィンの全国大会が開かれるなど、観光の要になっています。
新型コロナウイルスの拡大は地域経済にも深刻な影響を与えていますが、今回の清掃活動ではそんな中でも地域の元気を失わないために奮闘する人たちの熱意が伝わってきました。
さて、北泉海水浴場の海開きは7月23日(木・祝)です! みなさんもぜひ感染対策を十分に行った上で南相馬の海へお出かけください!
<海プロ in ふくしまレポーター・久保田貴大>
イベント名 | 北泉海水浴場の海開きに向けた清掃活動 |
参加人数 | 約200名 |
日程 | 2020年7月10日(金) |
場所 | 南相馬市・北泉海水浴場 |
主催 | 南相馬市 |
協力 | 原町ロータリークラブ・テクノアカデミー浜ほか |