みなさんこんにちは。海と日本プロジェクト in ふくしま、専任事務局員の小松です。
7月19日の海開き後の、日常的ないわきの海の表情をお届けする「夏海スケッチ」の時間です。ここまでは市内の4ヶ所の海水浴場の模様をお届けしてきましたが、今回は海水浴場ではない海の観光スポット、岩間町の岩間海岸の模様をお送りします。
岩間町は、小浜地区と植田地区の間にある海沿いの町。常磐共同火力勿来発電所があることでも知られています。震災で大きな被害を受けてしまい集落の姿は大きく変わりました。新たに防潮堤や防災緑地も造成され、かつての風景が大きく変わった地域でもあります。
岩間海岸は砂浜の面積も大きく、普段からサーフィンを楽しむ人たちの姿が目立つ海岸ですが、正式な海水浴場としては復興していません。この日も、サーファーのほか、砂浜で遊ぶ家族が数組ほどいただけでした。ただ、海水浴場としてオープンしていなくとも、海は海。ぼんやりしたり、犬の散歩をしたり。さまざまな過ごし方を楽しむことができる場所です。
また、この場所は、火力発電所がすぐ目の前にあることから、災害だけでなく「エネルギー」について考える格好の場所にもなっています。普段、私たちが使う電気。それがどのような場所で作られ、その周囲には、どのような風景があるのかを感じることができます。
普段は穏やかな表情を見せている岩間海岸ですが、海は、一度牙を向けば、多くの人たちの命や暮らしを奪うものになってしまう。そのことを改めて考えずにいられなくなります。
だからと言って海に近づかなければいいかというと、そうではありません。海を知り、危険を見極め、上手に付き合うことで、海はたくさんの恵みを私たちに与えてくれます。海を楽しく学ぶことが、ますます必要になってくるということかもしれません。
暑い夏。海水浴場で遊ぶにはもってこいですが、時々はこうして海沿いをドライブしたり、サイクリングしたりして、目の前に広がる海や海沿いの街を知る機会にしてみてください。いろいろな「へぇ〜」が転がっているはずです。
イベント名 | いわき市岩間海岸 |
日程 | 海開きはしていません |
場所 | いわき市岩間町 |