東日本大震災で巨大津波の被害を受けた福島県浜通り。地域の復興の「今」を見つめ、今一度、海に根付いた地域の文化や、その町に生きて来た人たちに思い馳せたい。海と日本 PROJECT in ふくしまでは、そんな思いから、被災地の今を紹介するシリーズ「海と復興」をお届けして参ります。
第1回は、久之浜の浜風商店街をご紹介します。
浜風商店街は、いわき市北部の久之浜地区にある復興商店。久之浜地区で被災した商店など11の店が集まっています。商工会、日用雑貨店、食堂等が軒を連ねます。久之浜地区は、現在、地域全体のかさ上げ工事が行われており、新しい町が今まさに作り上げられているところです。
久之浜地区は漁業の町。前浜で釣れるヒラメやカレイなど、新鮮な魚介類が自慢でした。原子力発電所の事故を受け、地元の漁業は震災前にはほど遠い規模への縮小を余儀なくされています。商店街の女性に話を伺うと「漁業が本格的に復活してこないと町に元気が出ない」と、漁業の早期復興を願っていました。
東日本大震災から間もなく5年半。復旧工事が進むにつれ、直接的な津波被害を受けた地区とそうでなかった地区との「格差」は大きなものになっています。あの震災を教訓とし、海との関わりを再考するためにも、こうして復興商店に足を運ぶのも良いかもしれません。時間はかかりますが、この久之浜にかつての賑わいが戻ることを願ってやみません。
イベント名 | 久之浜浜風商店街 |
場所 | いわき市久之浜 久之浜第一小学校となり |