東日本大震災で巨大津波の被害を受けた福島県浜通り。地域の復興の「今」を見つめ、今一度、海に根付いた地域の文化や、その町に生きて来た人たちに思い馳せたい。海と日本 PROJECT in ふくしまでは、そんな思いから、被災地の今を紹介するシリーズ「海と復興」をお届けしています。
第18回目となる今回は、南相馬市鹿島区の基幹漁港「真野川漁港」について紹介します。
真野川漁港は、福島県浜通り北部、南相馬市鹿島区にある漁港です。震災前は、主にカレイやヒラメ、コウナゴなどが水揚げされ、活気に溢れていました。50数隻の漁船が所属していましたが、震災でそのうちの8割が損壊。地域の住民も58人が犠牲になってしまうなど、甚大な被害を受けました。
懸命な復旧作業の結果、ようやく今年3月に漁港が再開。現在は、港に所属する船が続々と試験操業に出漁しています。再開の折には、たくさんの住民や関係者たちが集まり再開を祝いました。さらに今年6月には荷さばき所も完成し、また1つ、漁港の復興を感じさせる出来事となりました。
真野川漁港は川の河口付近に作られているため、漁船は港から一度川に出て海へと出て行きます。その勇壮な様は、烏崎の住民にとっては誇りそのものでした。海とともにある慣れ親しんだ風景、それがいかに大切なものかを改めて気づかさせてくれます。港のそばには鹿島区の見どころも多いので、ぜひドライブしに出かけてみて下さい。
(専任事務局員・小松)
イベント名 | 真野川漁港 |
場所 | 福島県南相馬市鹿島区烏崎 |