レポート
2023.01.16

海岸をきれいにして、「鳴き砂」を守る

 

みなさんこんにちは! 海と日本プロジェクト in ふくしまレポーターの前野です。

2023年1月15日(日)に、豊間海岸で「いわき鳴き砂を守る会」主催のもと、ビーチクリーン活動が行われました。当日は、夏井川流域に住む住民同士が協力して夏井川の環境保全に取り組む「夏井川流域ネットワーク」のみなさんも集まり、総勢15名が豊間海岸でビーチクリーンを行いました。

今回のビーチクリーン活動は、いわき市内で海の環境保全活動に取り組む「いわきたちネットワーク」が、1月14日・15日の二日間にわたって開催した「ふくしま海ゴミネットワークシンポジウム」というイベントの一環で行われました。豊間以外の海岸でも、いわきたちネットワークに所属する他の団体が指揮をとり、市内の海岸で一斉清掃が行われていました。

 

継続的な取り組みが、環境を守る

  1. 豊間海岸も、鳴き砂スポットのひとつ
  2. 流れ着いたゴミを拾います
  3. 手や足で砂を擦ると、音が聞こえてきます

みなさん、「鳴き砂」はご存知でしょうか? いわき市の一部の砂浜は、歩くと「キュッキュッ」と音が鳴ることから、『鳴き砂』と呼ばれています。鳴き砂の主成分は石英です。山にあった岩石が海へ流れる過程で風化し、岩石の中に含まれていた石英や長石がばらばらになります。

表面が磨かれた石英などは波によってぶつかり、粒が振動します。このときにキュッキュッと音が鳴ることから「鳴き砂」と呼ばれるようになったそうです。

鳴き砂を守る会は、いわき市内の鳴き砂を守ろうと立ち上がった環境保全団体です。鳴き砂は砂浜が少しでも汚れると鳴かなくなることから、鳴き砂を守る会のみなさんも、調査と海岸清掃を定期的に行なっているといいます。

この日も午前9時に集合してビーチクリーンをして、その後鳴き砂の調査を行いました。参加していた高校生からは、「鳴き砂をはじめて聞いてびっくりした。これからも海を綺麗にして、鳴き砂を守っていきたい」という声が聞かれました。

年々鳴き砂のエリアが減少しているといういわき市の沿岸。「鳴き砂」というひとつの地域資源を守っていくためにも、複数の団体が協力して、継続的に清掃活動に取り組んでいきたいですね。

イベント詳細

イベント名ふくしま海ゴミネットワークシンポジウム・合同清掃
参加人数15名
日程2023年1月15日
場所豊間海岸
主催いわき鳴き砂を守る会
\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

誰でも海ごみ清掃できる「拾い箱」がファミマ3店舗に設置
レポート
2024.11.15

誰でも海ごみ清掃できる「拾い箱」がファミマ3店舗に設置

この真実を知るとポーポー焼きが10倍美味しい!
レポート
2024.11.10

この真実を知るとポーポー焼きが10倍美味しい!

ページ内トップへ