みなさんこんにちは。海プロ in ふくしま、レポーターの久保田です。本日8月17日、いわき市の小名浜港からサンマ船の一斉出漁がありました。船員の家族など多くの人が港に駆けつけ、安全な航行と豊漁を願いながら、サンマ船の出港を見届けました。
今日小名浜港から出港したのは4隻の棒受け網漁船。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年より規模を縮小しての「出船送り」となりましたが、それぞれの船には大漁旗が掲げられ、色とりどりのテープが華やかに舞いました。
サンマの棒受け網漁船はこの時期に各地の港から出船します。太平洋を北上し、北海道東方沖から漁を開始。サンマの南下とともに漁場を変え、11月頃には三陸・福島県沖まで戻り、さらに千葉県の銚子沖まで南下することも。長ければ12月頃まで漁を続けます。
そんな長期間にわたる漁では、船員と家族はしばらくのあいだ離れ離れとなってしまいます。この日は夏休み中の子供など多くの船員の家族が港に駆けつけ、暫しの別れを惜しんでいました。
お盆明け、じりじりと熱い日差しが照りつける中、小名浜のサンマ船団は北を目指し勢いよく出港していきました。長い船旅、家族との別れ。海なし県長野から今年福島に来た僕にとって、その光景はとても儚く、美しい瞬間のように見えました。
今年のサンマ漁は北海道の初せりで1キロ当たりの価格が過去最高値を記録するなど、昨年に引き続き不漁が懸念されています。どうかこの心配が杞憂となるような大漁の一報が届くことを祈っています。船員の皆さん、どうかご無事で! いってらっしゃい!
イベント名 | サンマ船団の出船 |
日程 | 2020年8月17日 |
場所 | いわき市小名浜漁港 |