盆の入りを迎えましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。故郷に帰られている方も多いのではないでしょうか。さて、お盆ということで、お盆と海にまつわる話を。「お盆に海に入ってはダメだよ!」って聞いたことありませんか。でも、なぜ?
調べてみると、だいたい二つの理由があるようです。
ひとつ目の理由「海自体が危ないから」
お盆の時期は、海が危ない。よく言われることです。例えば土用波というものがあります。土用波は、夏から秋にかけて太平洋沿岸部に起こる大波のこと。漁師たちは古くからこの波の存在を恐れていたと言われています。
いまではメカニズムも解明され、遠洋にある台風から発生するうねりが巨大化した波のこととされています。特に大潮の時期に満潮と重なると、危険性が増します。特に福島県の沿岸部は入り組んでおらずのっぺりとした地形なので、土用波の引き波が強いとも言われています。
また、海水温がお盆ごろから下がり始めるとも。海水温がガクッと下がるのは平均水温的には10月ですが、台風が襲来すると海がかき混ぜられて水温低下に繋がります。低い水温での海水浴は痙攣などが発生しやすくなり、溺れる危険性も増します。
他にはクラゲの発生というのもあります。クラゲは、9月にかけて最大の大きさまで成長していきます。お盆あたりを境にクラゲが増える、ということは単純に刺される可能性も増えます。
ふたつ目の理由「霊に連れていかれるから」
8月13日にご先祖様が帰ってくる「迎え盆」、そして8月16日にはあの世にご先祖様が帰っていく「送り盆」があります。そのため、お盆の時期(特に送り盆)に海や川に近づくと、霊とともに連れていかれてしまう! と言われています。
日本全国の風習
お盆に海に入ってはいけない、という言い伝えには、宗教的な意味、自然現象的にも危険だからという意味合いが込められているわけです。とはいえ、お盆にせっかく帰省したのだし、海に入りに行こうという方もいらっしゃると思います。
絶対にダメというわけではないでしょうが、お盆中に海に行くときはふとこの話を少し思い出してみて、海での事故がないように安全第一で遊びましょう!
イベント名 | お盆は海に入ってはいけない!? |
日程 | 2018年8月13日(月)〜8月16日(木) |
場所 | 福島県沿岸部、河川部 |